―自分の仕事に自信を持って
いつも接客が最高で素敵だからと言って、そのウエイトレスさんが自分に恋をしていると思いますか
コックさんは自分のことを愛しているから、美味しい料理を作ると思いますか
お店の料理も、働いている人の接客もいいのは、あなただけのためだと思いますか
お店が新作のデザートをつけたお客様は、自分ひとりだけだと思いますか
違いますよね
普通に考えれば、そのレストランは、自分の仕事をしっかり真面目にしているだけです。
風俗もレストランと同じです。
女の子は、お客様に対して、自分のお仕事を一生懸命にしているだけなんです。
では、もう一度レストランに例えて、あなたに考えてもらいたいのですが、何度も来店したからと言って、「次はぜんぶ無料にしろ」と言いますか
常識とマナーのあるお客さんなら言いませんよね
そのレストランで美味しい料理を食べたいのなら、代金を支払うのは当然のことです
(「金は払っているんだから」と言って、レストランに汚すぎる格好で来たり、皿を割ったり、ウエイトレスを殴るようなお客さんはもちろんもってのほかです)
女の子に「付き合ってくれ」「ただでやらせてくれ」「デートしてくれ」
そういうことを言うお客様は、その時点でマナー違反なのです。
女の子が代金以上の要求に答える必要は全くもってありません
―男性の性質を理解しよう
ただ、残念ながら男性は勘違いしやすい生き物です。
裸で接する仕事だから、距離がうんと近くなってしまって、わけがわからなくなるのです。
「自分だけが特別だ」と思ってしまうのです。
ここで、男性は勘違いしやすい生き物であることと同時に、女の子に知ってほしいことがあります。
男性は気持ちが移ろいやすい、本来浮気性、だけどロマンチストな生き物だということです。
そして、そのためすご~く図々しいということです
女性はどちらかというと真面目で現実的で一途な生き物です。
だから、男性がどんなに単純かふと忘れてしまうのですが、「付き合ってくれ。君のことが好きだ」と仮にお客様から言われたとき、真正面から向き合う必要なんて全くないのです。
「とりあえず言ってみた」という男性が多いことを忘れないでください
あなた以外にも言っている可能性があるし、あなたに本気で恋していても、他の女の子とも遊んでいる可能性だってあります(ふて子も何度も経験しています。男ってやつは……)。
ここで真面目に取り合うと、それはその男性の思うつぼです。
相手の手のひらに乗ってしまったようなもの。
とりあえず言われたのだから、あなたもとりあえず断ってみればいいのです
「今はお仕事のことしか考えられない」「叶えたい夢がある」「彼氏は必要ない」そんな回りくどい言い方をしてはいけません。
女性は優しいです。
母性がありますから。
男性を傷つけてはいけない、と思って、ふるときそういう言い方をほとんどの女の子がしてしまいます。
でも、これでは期待を持たせるだけです。
男性はいつだってプラス思考ですから。
だって、考えてみてください。
「次は食事代無料にしろ!」そんなことを言える人が、マイナス思考だと思いますか
自分に自信がなくて、自分のこととあなたの関係性を冷静に客観視できるなら、そもそも告白なんてしてこないはずです。
何か言われたら、「無理!」「い・や♡」「ここにまた会いに来てよ、待ってるねん♪」
そうやってあなたもはっきり言えばいいのです。
「無料であなたの家のキッチンでは作れません。美味しい料理を食べたいのなら、うちのレストランに来てお金を払ってください」
当たり前じゃないですか。
(ちなみに、私は現役時代、「宝くじ一等の当たり券持ってきたら考えてあげる」と言っていました←いいよと言わず、考えてあげる、と言うのがミソです)
ここまで読んで、ふて子さんはきっと自分に自信があるから、そういうこと言えるんだ。
ふて子さんは美人だから許されるんだと思った女の子。
ありがとうございます
でも、まったくもってそんなことないですよ
笑顔で、かわいく言えば、みんな許されます
それで逆切れするお客さん、もう来なくなるお客さんなら、早かれ遅かれいずれそうなっていたということです。
ストーカー予備軍と早いうちに手を切れたと思いましょう
とりあえず、今度告白されたら、まずは勇気を出して「何言ってるの?無理だよ」と言ってみてください。
お客さんも笑ったりして、言ったあなたも案外拍子抜けすると思いますよ。
「美味しい料理だなあ。また食べに来よう」「お金があるなら、毎日でもこれを食べたい」
そう思わせる接客をすること。
そして、当たり前ですが、そのレストランに来ないとその料理は食べられないのだから、ちゃんと来てもらうこと。
「ごちそうさまでした。ありがとう」
そう言って、何度も来てくれるマナーのある常連さんをなるべくたくさん作ればよいのです。
そういう関係性をお客様としっかり作れるように、頑張りましょう
ふて子