

三重県摘発事件と広がる違法風俗の包囲網
2025年6月、三重県内で
“メンズエステ”
と名乗って営業していた店舗が、
風営法違反および防止法違反の疑いで摘発され、
店長および関係者が逮捕された。
この事件は、単なる地方の一事件では済まされない。
むしろこれは、日本全国に点在する「違法風俗の温床」
としての“メンズエステ”という業態に、
ついに法と警察のメスが本格的に入り始めたことを象徴している。
■「健全」の皮を被った風俗営業
近年、「リラクゼーション」「アロママッサージ」「メンズエステ」
などと称する店舗が、実質的には性的サービスを提供する風俗店として機能しているケースが急増していた。多くの店舗は、店舗型風俗営業としての届け出をせず、風営法に基づく規制を逃れて営業を続けていた。
三重県で摘発された店舗も、「オイルマッサージによる癒やしの提供」
をうたいながら、個室内での密室接客、性的サービス、過剰な肌の露出、そしていわゆる「裏オプション」の提示など、違法な実態が明らかになっている。
■法改正と強化される監視体制
この摘発の背景には、2024年末に改正された風営法の施行がある。改正風営法では、「実質的に風俗営業と同等の行為が確認された場合には、届け出の有無に関わらず処罰対象となる」という文言が強化された。さらに、店舗のネット広告、SNSでの勧誘内容、制服・コスチューム、施術内容の「暗黙の了解」なども、摘発の判断材料として明確に定義されるようになった。
これにより、従来はグレーゾーンに逃げ込んでいた“メンズエステ型風俗”
が、これから次々と摘発の対象となることが予想される。
■潜むリスクと「逮捕の連鎖」
業者だけでなく、働くセラピストや利用者にもリスクが広がっている。今回の三重県のケースでは、店舗スタッフのみならず、過去に在籍していたセラピストにも事情聴取が及んでいるという情報もある。また、警察が“客の証言”や“口コミ掲示板”を証拠として収集していることも確認されており、過去にサービスを利用しただけの顧客も捜査の対象となる可能性が否定できない。
「捕まるのは店側だけ」──そんな甘い幻想はもう通用しない。
■終わりの始まりか、それとも…?
「メンズエステ」という言葉は、本来は癒しとリラクゼーションを意味していた。しかし、いつからかその名を借りた“偽装風俗店”が市場を席巻し、今では多くの利用者が「性的サービスを暗に期待して」ドアを叩くようになってしまった。
そして今、そうした“偽装”に終止符を打つ時が来ている。違法なものに手を出す者は、いずれ必ずその代償を払う。
「たかがエステ」と思って足を踏み入れたその瞬間、すでにあなたはグレーではなく、ブラックな世界に足を突っ込んでいるのかもしれない。
――次に摘発されるのは、あなたのその店かもしれない。
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