2025/07/28 09:00
へい、どうもどうも、こちとら場末の風俗店で細々やってる店長、亀之助でござんす。
いやぁ、今日も暑いねぇ。女の子の肌の露出と一緒で、世の中いろいろ見えてきちまう季節ですな。
さてさて、今日は朝っぱらから新人の面接だったわけよ。
来たのは二十歳そこそこの、細っこくて色白の女の子。
名前は……そうね、仮に「Aちゃん」とでもしとこうか。
履歴書をパラパラ見てたら、ふと目に止まったわけよ。
特技の欄に、堂々と書いてありましたわ。
「特技：彼氏を黙らせる」
おいおい、これはなんだい？ 拳か？涙か？それとも…呪文か？
気になって聞いてみたのよ。
「Aちゃん、これ、どういう意味だい？」
そしたら彼女、ニコッと笑ってこう言うのよ。
「3秒以内に黙らせるコツ、あるんです♡」
いやぁ、怖い怖い。でもちょっと惚れそう。
詳しく聞いてみたら、どうも元カレが浮気してたらしくてね、
問い詰めたときに「証拠、見せようか？」って低音で囁いたら、
その場で男、口を閉じたって話よ。
うーん、令和の女は強ぇな。
俺の若い頃なんて、彼女に怒鳴られたらすぐ土下座してたよ、ええ。
でもね、そんな彼女、見た目はいたってフツー。
おしとやか～な感じで、お茶とか丁寧に出しそうな顔してるのよ。
ギャップってやつかね。
ギャップで飯3杯いける時代だよ、ほんと。
んで、面接の最後に軽く冗談交じりで言ったのよ。
「彼氏は黙らせてもいいけど、お客さんは黙らせちゃダメだぞ？」
そしたら、彼女ニヤッとしてこう返したわけ。
「はい、黙らせると指名減りますもんね♡」
……やっぱりプロじゃねぇか。
そんなわけで、採用決定。
この子、伸びるよ。将来が楽しみだ。
