
どんな種類の仕事にも言えることですが、職場の人間関係ってとても大切です。
お給料や待遇などがいくら良くても、人間関係がギスギスしていたり、意地悪な先輩がいる職場では、誰も働きたくありませんよね。
当店の女の子同士の関係は、とても良好です。
「近すぎず、遠すぎず。」
自然と程よい距離感が維持され、ありがたいことにトラブルは皆無です。
働く女の子の年齢が、原則として20代半ば以上の「大人」に限定されているというのが、その理由の一つかもしれません。
また、面接の際にかなり「人柄」を重視しているということもあるかもしれません。
見た目やスタイルがどんなに良くても、常識のない方やトラブルを起こしそうな方はお断りしています。
決してアットホームな雰囲気を売りにしているお店ではありません。
女の子やスタッフを集めてのイベント事は滅多にありません。
昨年末に忘年会をしましたが、それは3年ぶりくらいとなる久々の開催でした。
女の子もスタッフもみんなが、「仕事をしに来ている」という意識が強いため、どちらかと言うとビジネスライクな雰囲気の職場だと思います。
もちろん社会人ですし大人ですから、お互いにきちんと挨拶はしますし、他愛のない会話で盛り上がることもよくあります。
また、分からないことや悩みを相談し合ったり、励まし合ったりしているような光景もよく目にします。
でも、そもそも友達を作りに来ている訳ではないので、余計な詮索はせず、プライベートに深く干渉しないのが暗黙のルールです。
「職場以外では赤の他人」
一見すごく冷たいことを言っているようにも感じるかもしれません。
しかし風俗という、基本的には他人に内密にしておくであろう業種を考えたとき、お店で知り合った人間関係はそこだけにとどめておく方が無難です。
いずれはみんな卒業し、この職場で働いていたことは自らの胸の内にしまって生きて行くのですから。
様々な事情があり、色々な状況の中でこの仕事を選択し、たまたま同じお店で働くようになった者同士です。
「お金を稼ぐ」という目的はみんな一緒です。
喜びも辛さも、達成感も悔しさも共有できる大切な仲間です。
でも、いつかは別離のときが来ます。
各々がまたそれぞれの人生を歩んで行きます。
同じお店で働く者同士、帰属意識や仲間意識はもちろんありますし、仲良くもします。
でも、「近づき過ぎない」ことも大切です。
程よい距離感で接する、大人同士の居心地良いコミュニティ。
それが一番理想的な、「あったか~い」人間関係なんだろうと。
僕はそう考えています。
