
長崎県西彼杵半島の海に浮かぶ、
コンクリートの不思議な建物。
これは実は「魚雷発射試験場」の跡地。
太平洋戦争中、
旧日本海軍が開発した魚雷を実際に発射・
試験するために使われていた施設です。
現在は老朽化が進み、
窓枠や壁の一部だけが残され、
まるで海に浮かぶ廃墟のような姿に。
青い海と空を背景に、静かにたたずむその風景は、
歴史の記憶を今に伝えてくれる
モニュメントのようにも見えます。
観光スポットとして整備されているわけではなく、
船から眺めるか、遠くから眺望できる程度。
そのため、まさに「隠れた戦争遺産」
といえる存在です。
廃墟のように見えても、
かつては最先端の軍事技術を支えた重要拠点。
「平和である今だからこそ、
この光景を美しいと感じられるのかもしれない」
と思わされます。
歴史に思いを馳せつつ、
長崎の海の青さとともに静かに眺めたいスポットです。