草の香りに包まれたあの公園で、
「花の冠つくろう!」なんて言いながら
夢中でシロツメグサを編んでいたあの頃。
四つ葉のクローバーを見つけたくて、
地面にしゃがみこんで、
指先で一枚ずつ葉をめくる。
結局、三つ葉ばかりだったけれど、
それでもなぜか満たされていた。
見つけたときの嬉しさは、
小さな奇跡みたいで。
押し花にしてノートにはさんで、
宝物のように大切にしてた。
あの頃は、何も知らなくて、
ただ笑って、ただ遊んで、
時間なんて気にもしていなかった。
今、あの頃を思い出すと
胸の奥がふっと温かくなる。
無邪気だった日々があったからこそ、
今の自分が笑っていられる気がする。
色んなことがあっても、
きっと全部が人生の花束。
少し枯れても、少し折れても、
それを束ねて歩いていくのが大人なんだな。
シロツメグサの冠みたいに、
ひとつひとつの思い出を編みながらこれからも、
今日も、笑って過ごせることに感謝して。



