
―太客と細客
この業界では、使ってくれるお金の金額で、お客様のことを【太客】と【細客】と言うことがあります
太い客とは、貸し切りをしてくれたり、毎週何度も来てくれたり、ロングコースを取ってくれる人。
細い客とは、数か月に一度来るか来ないかだったり、毎回ショートコースだったりで、あまりお金を使わない人。
あなたには、どちらのお客さんが多いですか
今回は、太客がいて安心しきってしまっている女の子に警報を鳴らすと共に、細客しかいない女の子にはどうすれば太客に出会えるかという内容を書こうと思います。
―太客にはいつか出会える
私が過去に知っている女の子に、一年間ずっと同じお客さんに貸し切りをしてもらっていたという子がいます。
その女の子は週に二回ほどの出勤でしたが、それでもすごい話ですよね
噂で聞いた話ですが、吉原には、昔、一括前払いである女の子の一年間(365日)分の貸し切り料を店に支払い、さらにはお店にはたった一度も来なかったというお客さんがいた、という話を聞いたことがあります。
そのお客さんいわく、「あの娘が他の男に抱かれるのは嫌だ。でも、仕事があって行けないから」だそうです。
本当か嘘かはわかりませんが、これまたすごい話ですよね
さて、ふて子はと言うと、現役時代こんなお客様には残念ながら出会えませんでした
貸し切りをしてもらったことは何度かありますが、同じお客様というわけではなく、「一度、貸し切りをしてみたかった」という人や、「いろんな女の子で貸し切りをしている」というタイプの人でした。
他にも、長い時間で取ってくれるお客様はいましたが、そのお客様だけで半日以上潰れるようなことはありませんでした。
キャバクラの時も、毎週同伴してくれて、呼べば暇なら来てくれて、毎回シャンパンを入れてくれるようなお客様はいましたが、そのお客様ひとりだけで、私の売り上げの半分を占めているかというと、そうではありませんでした。
このお仕事を長くしていて、たくさん出勤していれば、太客にはいつか出会えると思いますし、うまくいけば、何度も貸し切りをしてくれるような人にもそのうち出会えると思います。
どうすれば出会えるかというと、これはもう運ってだけです。
「あなたにハマって、貸し切りをするようになる」そういうお客さんは実はめったにいません。
あなたにハマった場合たくさん来るようにはなるかもしれませんが、仕事をしている人は使えるお金も使える時間も普通は限りがあります。
その店の平均的な金額のコースで遊んでいる人が、そこから貸し切りをする、超ロングコースにするというお客さんに進化するかと言うと、そういったことはよほどないと、私の経験から言えます。
あなたにハマってしまって、貸し切りやありえない頻度で来る人は、逆に要注意ですよ
なぜなら、貸し切りをする人、超ロングコースで遊ぶ人というのは、元からそういう遊び方が好きで、そうしているだけの人が多いからです。
そういうお客様は、そういったお金の使い方が好きなだけで、相手の女の子は「誰でもいい」というタイプが多く、あなたと遊ぶことよりも、「貸し切りをする」ということの方に興味があるからです。
さて、そんなわけで、そういうお客様に出会ったときは、一過性のものだと認識した方がいいでしょう
あなたがこの業界であと何年働きたいのかわかりませんが、あなたがまだまだ何年も働きたいのなら、考えてみてください。
あなたがこの仕事を辞めるまでの間、そのお客様が果たしてずっと来てくれるのかどうかを。
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