

【Q&A】血糖値スパイクって何?チートデイが引き金になるってホント?
「チートデイで血糖値スパイクが起きるってマジ?」
「ていうか、血糖値スパイクって何のこと?」
というわけで今回は、聞いたことあるけど詳しく知らない人も多いであろう「血糖値スパイク」の疑問・不安にお答え!名前からしてちょっとヤバそうですが、これって何なのでしょうか?
✅そもそも血糖値スパイクとは?
✅血糖値スパイクが起きる原因とは?
✅チートデイが血糖値スパイクの引き金になるのはホントなのか?
✅血糖値スパイクを予防するには?
目次
Q.そもそも血糖値スパイクって何?
血糖値スパイクの「スパイク(Spike)」は、いわゆる“トゲトゲ”のことですね。
サッカーや陸上の選手が履いているスパイクシューズをイメージしたら、わかりやすいと思います。
蹴られたら痛そうなギンギンのトゲトゲが付いてるじゃないですか。
血糖値スパイクは、あの鋭いトゲのように、血糖値の値が上がったり下がったりすることなんですね。
1.食後すぐに血糖値が爆上がり(急上昇)!!
2.急上昇した血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌される
3.血糖値が勢いよく急降下!! 低血糖になってしまう……
これをグラフで見ると、まさにトゲが生えたみたいに見えることから、血糖値“スパイク”と呼ばれるんですよ。
糖尿病、心筋梗塞、がん、認知症につながる
血糖値スパイクによって低血糖に陥ると、眠気やだるさに襲われてしまいます。
「何だ……それだけ?」
「そのまま昼寝しちゃったらいいじゃん?」
そんなふうに思われるかもしれませんが、これが積み重なると、生命を脅かす事態につながることも……。
実は現在、血糖値スパイクはさまざまな深刻な病気につながる可能性が指摘されているんです。
- 血糖値スパイクを起こす人は糖尿病になりやすい
- 血糖値スパイク=“隠れ糖尿病”というべき
- 血糖値スパイクは全身の血管に負担をかけるため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる
- 血糖値スパイクから、がんや認知症につながる可能性がある
いかがでしょうか。
糖尿病に心筋梗塞、脳梗塞、がん、そして認知症……。
できることなら一生かかりたくない病気のオンパレードではありませんか。
Q.血糖値スパイクが起きる原因は?
血糖値スパイクとは、血糖値が食後に急上昇して急降下するという「乱高下」を見せることなんですが、そもそも血糖値が急上昇しなければ起こらないんですね。
ということは、逆にいうと血糖値を急上昇させるとスパイクにつながるわけで……。
考えるべきなのは、「何をしたら血糖値が急上昇しちゃうの?」ということなんですよね。
乱れた食習慣が血糖値スパイクにつながる!
血糖値の急上昇をもたらす原因として最も大きいのは、乱れに乱れまくった食習慣ですね。
特に、空腹のときに糖質を大量に摂取すると危ないといわれています。
たとえば、朝から夜までごはんを抜いて、おなかがペコペコ……。
だからといって、コンビニで買い込んだ大盛りカップ麺に大盛りチャーハンをかきこみ、デザートにアイスやシュークリームをドカドカ食べ、フーッとひと息ついてスナック菓子をつまみながらTikTokなんて見てると……。
血糖値が乱高下(急上昇&急降下)してバタンキュー(死語)しちゃうんですね。
【鉄則!!】
- 規則正しく2~3食に分けて糖質をとる
- 栄養バランスを考えたメニューを用意する
ちなみに、血糖値スパイクを起こしやすい人の特徴も明らかになっています。
- 普段から炭水化物(糖質)中心の食事ばかり
- 普段から食べるのが早い
- 糖尿病の血縁者がいる
また、運動不足による肥満、過度なストレスなども血糖値スパイクの背景になるといわれます。
食習慣を含めて生活習慣を見直すことが、血糖値スパイクを防ぐ何よりの方法ですね!
Q.血糖値スパイクが起きると気持ちいいって聞くけど?
それ、気絶しかけてるだけです!
『血糖値スパイク超キモチイイ』
『血糖値スパイクで寝るのがいちばん気持ちいいんよなw』
『血糖値スパイクで寝落ち……よくないと分かってるんだけど気持ちいいんだよ!!』
SNSではそんな投稿を目にすることもありますが、「気持ちいい=良いこと」ではないですからね!
血糖値が急上昇すると、体内では上がり過ぎた血糖値を下げる働きを持つインスリンというホルモンが大量に分泌されます。
すると、大量のインスリンが一気に血糖値を下げるため、逆に「血液中のブドウ糖が足りない状態=低血糖」になってしまうんですよね。
ブドウ糖不足は全身で起きますが、脳でブドウ糖が不足すると異常なだるさに見舞われ、ふわーっと浮き上がるような気持ちよさに襲われることに……。
つまり、確かに気持ちよさを感じるものの、その裏では、脳が「ブドウ糖が足りん……ヤバいかも……」とダウンしかけているんですよ!
Q.ダイエット中の「チートデイ」が血糖値スパイクを引き起こすってホント?
普通にダイエットをしている場合、チートデイで血糖値スパイクを起こすことはないです。
そもそもチートデイとは、ダイエット中、「カロリーを気にせず何でも食べて良い日」を設定することですね。
- ダイエット中のストレスを発散できる
- 停滞期をスムーズに脱出できる(※)
そんなメリットがあります。
(※)
ダイエット開始後、1ヶ月くらいで体重が落ちなくなる停滞期。
体に備わったホメオスタシス(生体恒常性)という機能が働いて、「これってもしかして飢餓状態では?」と判断して体重を落とさないようにすることで起こります。
そんな停滞期に1~2週間に1回チートデイを設定すると、「なーんだ、いっぱい食べてるじゃん。じゃあもう大丈夫だね」とホメオスタシスを解除し、停滞期を脱出しやすくなるんですね。
というわけで、チートデイは本来、そんなに危険なことじゃないんですが……。
でも、時と場合によっては、血糖値スパイクの引き金になってしまうこともあるみたいです。
ロカボ中のチートデイは避けたほうがイイかも!
そもそも血糖値スパイクは、空腹のときなど、体内の糖質が少ないタイミングで一気に糖質が大量投入されると起こりやすい現象なんですよね。
そんなわけで、糖質の摂取量を厳しく制限するロカボダイエットをしているときは要注意です!
ロカボダイエットは、
- 朝昼晩の食事でとる糖質を各40gにする
- 1日で摂取できる糖質は120gにする
- 間食として糖質10gを摂取してOK
という感じのダイエット方法なんですが……。
その途中、無制限で糖質をいっぱいとるチートデイを設定するのは良くないとされています。
日ごろ摂取できる糖質を最小限に抑えているので、チートデイに糖質が大量投入されると血糖値の急上昇が起こる可能性があるんですね。
Q.血糖値スパイクの予防方法はある?
“隠れ糖尿病”なんて呼ばれ、心筋梗塞やがんのリスクを上げるといわれる血糖値スパイク……。
眠気やだるさを感じたり、さらにひどいと気絶したりすることも……。
でも、ちゃんと予防する方法はありますよ!
そもそも血糖値スパイクは、「糖質を短時間に大量摂取する」ということで起こりやすいので、日々の食事で炭水化物の量を控え、ゆっくりよく噛んで食べることを心がけましょう!
さらに、次の2点に普段から気をつけておくと、発動しにくいですよ。
- 炭水化物(糖質)は最後に食べる
- 食後に適度な運動をする
炭水化物は最後に食べる
1.食物繊維(野菜)
2.タンパク質や脂質(肉、魚)
3.炭水化物(ごはん、パン)
このような順番で食べると、血糖値スパイクが起こりにくくなりますよ!
食物繊維やタンパク質を先に摂取しておくことで、そのあとから入ってくる炭水化物(糖質)の消化吸収が緩やかになります。
すると、血糖値の急上昇を避けることができるんですね。
血糖値の急上昇が起こらなければ、当然ながら血糖値の急降下も起きません。
食後に適度な運動をする
食後1~2時間以内に5~15分程度の軽い運動をするだけで、血糖値の急上昇は防げます。
- ランチの後にちょっと散歩(ウォーキング)してみる
- 夕食後に軽くエクササイズやストレッチをしてみる
このくらいでも効果があるので、試してみてください!
まとめ
では、今回の記事をまとめてみますね!
✅血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急上昇&急降下すること
✅血糖値スパイクは乱れ過ぎた生活習慣(特に食習慣)が原因で起きる
✅ロカボダイエット中のチートデイが血糖値スパイクを引き起こすことがある
✅血糖値スパイクは「カーボラスト」「食後の運動」で予防できる
血糖値スパイクとチートデイの関係でいうと、糖質をガッツリ制限するロカボダイエットをしている場合、チートデイが引き金になることもあるみたいですね……。
ただし、「チートデイ=血糖値スパイクを引き起こす」というのは間違いで、チートデイそのものは危険な行為ではないですし、ロカボほど厳密にこだわらないカロリー制限をやっている方なら、血糖値スパイクの心配はあまりないでしょう。
短時間でドカ食いするようなことがなければ大丈夫ですよ!