
こんにちは、マロ子です。
12年前、夜の街でキャストとして
生きていた頃の話。
そこには、昼間の顔では決して
見せられない男たちの裏の顔がありました。
今日は、そんな中でも特に心に残る一夜を、
みなさんにそっとお届けします。
どうぞ、薄暗いホテルの部屋に
迷い込むような気分で、読み進めてくださいね。
その夜、私は都内の高級ホテルの
スィートルームに呼び出された。
エレベーターが最上階で止まり
静かな廊下を歩く。
ヒールの音がカーペットに吸い込まれ
胸が高鳴る。
扉の前に立つと、深呼吸を一つ。
どんな男性が待っているのだろう?
期待と緊張が交錯する瞬間だ。
ドアが開くと、そこには
アルマーニのスーツを完璧に着こなした
恰幅のいいダンディな男性が立っていた。
年齢は50代半ばだろうか。
白髪交じりの髪は丁寧に整えられ、
微笑みには自信と余裕が漂う。
まるで映画のワンシーンのような出逢い。
「ようこそ、マロ子さん」と、
彼は低く甘い声で囁いた。
出会って1秒も経たないうちに、
彼は私を強く抱き寄せ、熱いキスを交わす。
まるで恋人同士のような情熱に、
私は一瞬たじろいだ。服が互いの手で滑り落ち
部屋に漂うのは彼の纏うブルガリの香水
エゴイスト
ふむ、ちょいワルなイケオジ
いや、ドSな雰囲気を漂わせる男かもしれない。
マロ子のスイッチが、ゆっくりと
「ドM女優モード」に切り替わる。
どんなプレイを望むのか
彼の動きを読みながら、準備を整える。
彼の背中に目をやると
そこにはびっしりと刻まれた和彫の刺青。
龍がうねり、花が咲き乱れるその模様は
まるで彼の人生そのものを
物語っているようだった。
(おっと、これは…
少しハードなプレイになるかもしれない)
私はそっと心の中でつぶやき
念のためお店にメールを送る。
何かあったときのために
送迎ドライバーをホテル前に
待機させておく
これも夜の仕事のルールだ。
シャワールームへと誘導し
全身を泡で優しく洗いながら
彼の反応を探る
すると、どうだろう
ダンディな彼が、少女のような
可憐な声で喘ぎ
身体をビクビクと震わせるのだ
太ももが震え、まるで子鹿のよう。
(ほう、意外な一面ね)
シャワーの水音に混じって
彼の吐息が響く
壁に手をつき、お尻を突き出す
そのポーズに、私は確信した。
(この男、お尻が大好物なのね。淫乱なドMめ!)
私の内に眠る
「いじめスイッチ」がカチリと入る。
彼のプリッとしたヒップの溝を
指先で、舌で、思う存分愛撫してやった。
「あっ…あっ…あぁぁ~!」
雄叫びを上げ、身体をくねらせる彼
和彫の龍が、まるで
生きているかのように揺れる。
寸止めを繰り返し、彼の反応を楽しみながら
シャワーを終えてベッドへ。
そこでの彼の姿は、まるで別人だった。
つづく