
シングルマザーになってから、ずっと頭の中はお金のことばっかりだった。
昼はパートで、帰ってきたらご飯作ってお風呂入れて、寝かしつけて。
そのあと、ぼーっとしながらスマホで「風俗の仕事 ママでもできる」って検索してたときに見つけたのが、今のお店。
ハンドサービスって言われても最初はよく分からなかったけど、「触られるのが苦手でも大丈夫」「短時間勤務OK」って書いてあって、ちょっと勇気を出して応募した。
最初の出勤の日は、正直緊張で手が震えてた。
けど、スタッフさんも女の子も優しくて、「あれ、思ってたのと全然違うかも」って思った。
みんな普通の人。ママさんも学生さんもいて、話してる内容は保育園の給食の話とか、子どもの風邪のこととか、めっちゃ現実的。
なんかそれだけで安心した。
今は午前10時から5時間だけ働いてる。
子どもを保育園に預けてから家を出る感じ。
最初は罪悪感もあったけど生活は待ってくれないし、家賃も食費も、誰かが代わりに払ってくれるわけじゃない。
だから、ちゃんと稼げる仕事を選んだ。それだけ。
実際働いてみると、思ってたよりずっと現実的。
5時間で昼のパートの2日分以上稼げることもあるし、無理なシフトもない。
体調悪いときとか、子どもの熱で休むときも、「無理しないで」って言ってくれる。
風俗のお仕事ってもっと冷たい世界だと思ってたけど、案外あったかい。
もちろん、イヤなこともある。
態度の悪いお客さんとか、ちょっとキツい言葉を言われることも。
でも、そういうときはスタッフさんがすぐフォローしてくれるし、話を聞いてくれるから、なんとかやってこれた。
嬉しかったのは、常連さんに「あなたと話してると元気出る」って言われたこと。
あの一言で、なんか全部報われた気がした。
風俗の仕事ってただお金のためって思ってたけど、誰かの癒しになってるって思えた瞬間、少し自分のことが好きになれた。
今では少し貯金もできて、子どもに新しい靴を買ってあげられるようになった。
あのときの選択、間違ってなかったなって思う。
風俗の仕事をしてるって言うと、偏見の目で見られることもあるけど、私は胸を張って言える。
子どものために、自分なりに頑張ってるって。
この仕事を始めて、思ったよりも“優しい世界”があることを知った。
頑張ってるママたちに、もう少し気楽に生きてもいいんだよって言いたい。
だって私たち、誰よりも毎日ちゃんと頑張ってるんだから。

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