人妻の雫　岡山店

皆さんこんにちは(*^^*)
本日の「岡山店ブログ」、担当の関くんです


さて。
もう既に誰も読んでいないと思いますが
まあ見てる人もいるかもしれないので

昨日ブログの続きになります

見たい人だけ見て下さいww



さて
昨日から続けている
「ハルキスト」
の話題

まあ昨日の話題をまとめますと

現代文学というのは
「王道派」よりも「個性派」
要はその作者が創り出す独特な世界観に読者が自ら引き込まれていくのがトレンド
そしてそんな「独特の世界」の代表格こそが村上春樹

つまり「ハルキスト」というのは
村上春樹の世界観から抜け出せなくなってしまった人々
という話をさせていただきましたm(__)m


ということで今日は
ハルキストではないけど世界観をある程度理解している僕が
そんな村上作品の独特な世界観を紹介していこうと思います♪



ということで
個人的に一番「村上作品」を感じる作品

今日は
「ノルウェイの森」
のご紹介です♪


この作品は映画化もされていますので
大まかなストーリーをご希望であればそちらの視聴を勧めますが

本気で語らせてもらうと
村上作品は完全に映像向きではありません

村上作品というのは
「感情」の左右と
「温度」を愉しむ作品ですww

もうこの時点で僕はハルキスト疑惑がかけられていそうですがww






ノルウェイの森
ではざっとストーリを要約させていただきますm(__)m



ノルウェイの森
この作品のテーマは

「葛藤」
が合っているでしょうか？

ノルウェイの森とは実在のビートルズの曲の名前で
この作品はそんな曲からふと感じる寂しさやもどかしさがところどころに散りばめられた世界です


ジャンルは大まかには「恋愛小説」ですww


はいもうこの時点で意味がわからないでしょうねww



ネタバレ注意ですがざっと内容紹介

主人公ワタナベ
数少ない親友が自殺

その親友の恋人が直子


この作品は主人公ワタナベと彼氏を自殺で失った直子の恋愛物語です



親友の自殺
恋人の自殺

お互いに心の傷がいえない主人公と直子は
大学に入り
お互いの心の傷が癒えないまま出会います

恋愛感情というよりも
お互いの傷を癒し合うような関係で
時間をかけて二人は徐々に親密になっていきます

しかしそんな主人公に対して
直子はふと思い出してしまうのです、彼氏の自殺という心の傷を。

主人公と一緒に新たな恋愛に向き合いたい
でも時折思い出す自殺した彼
主人公と彼が親友同士ということがまた彼女の心の傷をえぐります

「前に進まないといけない」
「でも進めば過去の傷を思い出す」


そんな直子の「葛藤」
に翻弄される主人公

そしてそれに振り回されながら他の女性との出会いによってまた違う道を模索してしまう主人公

でも最後まで主人公と直子はどこかで惹かれ合う関係

しかし惹かれ合ってはいても心の深くには常にいる「自殺した彼」の存在

そんな二人の青春の日々

そして最後に待っていた結論

その結論こそがこの作品のまさに「美学」ではないでしょうか？？


人というものの脆さ
そして失うことの軽さ
人の重たさ

そんな最後の結末とその「寂しさ」
こそがまさに村上作品です!(^^)!





こうしてざっとまとめてみましたが
まあぜったいに本を読んだ方がいいですww

本を読めばわかります
この作品の最後まで続く
「ジメジメ」

僕が初めてこの作品を読んだのは中学生の時でした

はじめて読んだときには
え？なにこの何の起伏もないストーリーは？

と思っていました


ですが本を読み進めていくうちに徐々にこの世界観に引き込まれていきます


自殺で親友を失った主人公の
「暗いけど前に進もうとする」
「でもどこにも落ち着かないふわふわした感情」

そして彼氏を自殺で失った直子の
「前にから元気で進もうとする偽物の明るさ」
「でもどうしてもついてくる死んだ彼への想い」

そんな二人の一見起伏がないような日常

読み進めるまではなんのおもしろみもない作品

ですがストーリーが続いて
二人の感情のズレ

主人公と直子の「死への捉え方」のズレ

それが読み進めるうちに徐々に説かれていきます

しかしそれでも徐々に前へ進んでいこうとする二人

そんな穏やかな日々が続く

そんな雰囲気を感じ取りながら読み進めていると
気づけばこの物語が終わっているのです

たったそれは3行ほどの
どうしようもなく悲しい
どうしようもなくこの世界の終わりを告げるその結末で。





この作品のテーマは僕なりに言えば
「葛藤」のすれ違い

葛藤
それは何か複数の選択肢がある時にどれを選ぶのか悩むこと



主人公のワタナベも直子も
二人とも大切な「彼」を失った立場

主人公は死を受け入れながらも前に進もう
そして直子と一緒に心の傷を癒そう
これから二人で頑張ればいい
そんな気持ちがありながらも直子を全力で愛しきれていない
落ち着かない、何か大切なものをうしなったままの癒えない男


直子は死を受け入れることが最後までできず
しかし主人公に少し惹かれる面がありながらも
でも近づきすぎると「過去」を思い出して直視をすることができない
これから前を向こうとする主人公に対し
前は向こうとしても、いや前を向いても後ろを振り返らざるをえない
そして最後は何も言わず決断を下した女


こんな二人の一見すると何もない
深く考えなければ何もない日常
でもよく見ると葛藤の中にあるすれ違いにお互い翻弄される姿

冬の草原を二人さまよい歩いているにも関わらず
読者には「冬の草原」が一見するとよく見えないようになっている

引き込まれれば引き込まれるほど
徐々にこの話は「冬」のような寂しくて凍えるような感覚になるのですが
作品のテイストは常に春を感じさせるようなどこか温かみを感じる二人のストーリー


この2人の「葛藤」と「すれ違い」
それを何もないかのように書き進めながら
しかし読み進めれば現れるどうしようもない「虚無感」


この「見えない哀しみ」と「どうしようもない結末」
これを味わえるのがこの作品の醍醐味ですね！！







さて。もう読んでる人はいないでしょうねww


昨日から「ハルキスト」をテーマに村上春樹の作品を紹介していますが

まさに村上春樹の作品というのは

一見すると起伏のない単調なストーリー
しかし読み進めていくと気づけばその人間関係の有様や世界観の不思議さや感情の変化
これに翻弄されていくのが特徴です♪


だからよく聞く言葉ですが
「村上春樹の作品は何が言いたいのかわかりにくい」
「初心者殺し」
と言われています

軽い気持ちで
まるで推理小説を読むかのようにこの作品に入ると
あまりにも単調で何が言いたいのか感じ取りにくい内容に
思わずギブアップをしてしまう方が多いです

ですが村上春樹がなぜこんなに有名か
それは読む人が読めば「世界観」に引きずり込まれてしまうからです！


作品を読んでいくうちにわかる
「え？」という重要な感情の変化

夏の日差しを浴びながら明るくほんのりとしたテイストの作品が急に冬のジメジメした様相になっていたことに気づけた瞬間

つまり村上作品の魅力というものは

「読者が抱く感情」
「読者が感じた解釈」
「読者が世界観に出入りする時に感じた気づき」

これがとんでもなく強い作品であることです！！



ただぼーっと読んでいただけだった話が
気づけばその世界観に引きずり込まれ
そして気づけばその状況の恐怖や喜びを感じさせ
そして自分の感情が作品に移っていく


この「現実」からタイムスリップして
「村上春樹ワールド」へ一度トリップをして
そして「すべてを見つめて現実に戻ってくる」

この独特の世界観への引きずり込みこそが村上春樹という作家の得意なことです！！








ということで2日間にわたってお送りした関くんの現代文学論～村上春樹編～
でしたww

誰も読んでいないでしょうねww


僕はこういう作品のことについて語らうのが本当に大好きなので❤

またこのブログへの反響があれば続編もやっていこうと思いますm(__)m




ちょうど夏休みですし
お子様の読書感想文にでも僕のブログを使ってもらえたらいいなって思います♪

小学生に村上春樹は早いような気がしますがww
中学生くらいだとなかなかいい感じの文学ではないかと思います！！


 

以上本日の関くんブログでした



 

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