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スタッフ
2025/11/22 19:19
JOJOEN UMEDA
数あるお店の中から
当店のブログを
ご覧いただき
ありがとうございます！
～在籍女性給与明細～
毎日13:14UP
ブログ内容
スタッフAの
頭の中の絵本シリーズ『風を喰らう竜 ―完結編：竜の決意』
竜が重い声で言った。
「影風を止めるには──私が、
影風の源である自分の罪を
清算するしかない。」
「どうするの？」リラが尋ねる。
「風を喰らったときに奪った
“風の歌”を、すべて返す。
だが、それは私の魂の
一部を手放すということだ。」
リラは首を振った。
「そんなのダメ！
あなたはもう村を救った。
もう一度犠牲にならなくていい！」
竜は優しく微笑んだ。
「……君が言ってくれるだけで十分だよ。」
そして空の奥から、
巨大な黒い渦──
影風そのものが近づいてきた。
村を包むほどの闇が迫る。
少年が震える声で言った。
「ぼくにも……
止める手伝い、させて。」
リラは竜と少年の手を取った。
リラには風の精霊の声が、
少年には影風の心の痛みが、
竜には風そのものの記憶が集まる。
三つの力が重なり合い、
空に光の柱が立ちのぼる。
◆風の歌が戻るとき
影風の渦が、
ゆっくりと光に溶けていった。
少年の身体から影が離れ、
黒い風は光になって空へ散った。
そして──
竜の身体が少しずつ淡く透けていく。
「竜……！消えちゃうの？」
リラは泣きながら竜の首に抱きついた。
「心配ない。風の歌を返しただけ……。
私は、少し眠るだけだ。」
竜はリラの額にそっと
大きな鼻を寄せた。
「起こしてほしい時は、
風に呼びかけて。
君の声なら、
どんな眠りからでも目覚められる。」
それだけ言うと、
竜の姿は光の粒となり、
空へ溶けてゆく。
リラの横では、
影風の少年が静かに涙を流していた。
「きみと竜が救ってくれた……
ぼくはもう影じゃない。」
夜空に優しい風が吹いた。
風の歌が戻り、
村には再び穏やかな日々が訪れた。
だがリラは知っていた。
影風は消えたわけではなく、
ただ眠りについただけ。
そして竜も──
いつかまた目を覚ます時が来る。
リラは風を聴きながら歩き出した。
風をつなぐ者として。
そして、でんせつとなる
おわり
☆彡お店の事☆彡
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