こんばんは!スタッフの西田です🙌
「キャストには何が求められているのか」
めちゃくちゃいろんな要素があると思います!
その思索の助けになればと思い、初めて読んだときに「ほぉぉ」と思った文章を紹介します。
以下は、二階堂奥歯著『八本脚の蝶』より引用
児童文学を読んでいたころ、そこに出てくるのは女の子だった。大人の本を読み始めた9歳頃、私は「少女」というものに出会った。
「少女」は女の子とははっきり言って関係がない。
それはすぐにわかった。
それはとても抽象的な存在だ。女の子や人間よりは妖精に近い。ただ、女の子と同じ姿形をしているのでとても間違われやすい。
「少女」は素敵なものだ。それは純粋で綺麗で観念的だ。
でも当然気付く、「少女」はすぐに大人の男の人に利用されるのだ。
それは無垢で悪魔で天使でいたずらで非日常で無邪気で神秘的で繊細で元気で優しくて残酷で甘えん坊でわがままで弱くて強くて無口でおしゃべりで白痴で悩みがなくて憂いに沈んで無表情で明るくておてんばで物静かでこわがりでなにもこわくなくて何も知らなくて何でも受け入れてくれて潔癖で閉鎖的な性質を持っている。
だから、いつでも一番都合のいい性質が選び取られて、男の人を気持ちよくするために利用される。
そして、どうやら、男の人たち(私が知っていた大人の男の人とは、つまりみんな本を書いた人のこと)は「少女」と女の子の区別がつかないらしいのだ。
生々しい文章ですね💦
でも、この世界の事実の一端ではあると思います!
20年以上前に書かれた文章なので、社会は変わっていっていますけれども!
男である自分にしたら戒めにしないといけないことが書かれていますし、
むろん世の中にはこのようなことに無自覚な男性はいっぱいいますし、
そして、女性は決して「少女」や「女(「少女」が年月を経て大人になったときの呼称)」ではないということが声高に叫ばれるようになって久しいですが、
「少女」や「女」が消滅するかといえばどうなのでしょうか。
考えることは尽きませんね!
検討中
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