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雨が止まないオフィスビル街。
私は荒い呼吸を押し殺しながら路地裏の陰に身を潜めていた。
スーツのような素材は雨を弾かず、滴が顔を伝って落ちる。
恐怖で体が硬直している。
だが“あいつ”に見つかる訳にはいかなかった。
数時間前――
私はとあるBarで独り呑んでいた。
すると美女が一人、店に入るなり私方へ歩いて来る。
「今一人?」
私は平常心を保ちつつ、ゆっくりと頷く。
彼女は自然に隣へ座り、私のグラスに酒を注ぐ。
距離が近い。香りが甘い。視線がやけに鋭い。
「ねぇ…ちょっと面白い仕事、しない?」
酔いも回り、私は軽く頷いてしまった。
それが全ての始まりだった。
深夜――
気が付くと、私は黒ずくめの男たちに囲まれていた。
「大丈夫、すぐ慣れるから」
後ろから彼女の声。
そしてその手には動画配信中のスマホが…!
「今日の主役は、あなたね♪」
その瞬間、私は悟った。素顔を暴かれる。
イチモツを見られるより恥ずかしい。―――逃げなければ。
私は必死に走る。
人気のない裏道へ逃げ隠れるように入り込む。
だが背後から足音が近づく。
「見ぃつけた♡」
時が切り取られたかのうように一瞬だった。
振り返る間もなく、
冷たい腕が首に絡みつく。
耳元で囁く声。
「10万再生まで残り9万だよ?」
【マスクマンを探せ】イベント!明日が最終日!
無事最後まで逃げ切れるか…?😱
乞うご期待!!!







