こんにちは、スタッフあおしまです。ミラノ・コルティナオリンピックが始まりましたね。各競技で日本チームなかなかの活躍を見せてくれています。その中で、7日に行われた女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」のドイツ戦、惜しくも敗れましたが、その直後の選手たちの所作が、世界の注目を集めているとネットでも大きく取り上げられました。試合終了のブザーが鳴ると、勝敗に関わらず日本の選手たちは整然と横一列に並び、スタンドに向かって深々と頭を下げました。応援してくれた観客、対戦相手、そして審判への感謝を示す『礼』です。これは日本ではスポーツでも日常でもよく見られる光景ですが、今回の五輪ではその姿が欧州メディアや選手たちのSNSで大きな反響を呼びました。
日本人にとって「礼」は特別なものではなく、道徳や日常の基礎にあるものですね。日本では、幼稚園のあいさつから、学校の体育会、仕事の会議、年末の挨拶まで、世代や場所を問わず「礼を尽くすこと」は常に尊重されてきました。スポーツの場面でも、始まりと終わりにお互いを敬う所作はとても自然で、たとえ負けたとしても「相手と観客へのリスペクト」を示すのは当然のように感じられます。高校野球などはもっとも特徴的な例ですね。試合が終われば両チームが向かい合い一列に整列して「ありがとうございました」、敗れたチームも悔しい思いを噛みしめながらも整列して勝者の校歌を直立不動で聞く。その後勝者も敗者もスタンド前に駆け足、応援してくれた観客に「ありがとうございました」。その爽やかな球児たちの姿に私たちは言いようのない感動を覚えます。我々日本人には当たり前の光景ですが、海外メディアやスポーツファンにとっては、この礼の所作は珍しく、「美しいスポーツマンシップ」として受け止められています。単なる「勝敗」だけでなく、人と人との関係性にも敬意を払う姿として世界中に紹介され、共感の声が広がったようです。欧米では試合後に握手やハイタッチをする文化はありますが、それは試合中の感情をそのままストレートに表現しているように見えます。彼らの中にはない、静かな『礼』で締める日本人の所作は強い印象を残すのでしょうか。この一件は、日本文化の一端を世界に示すきっかけになったのではないかと思います。勝つこと、技術を見せること、記録を残すことだけがスポーツではありません。「ありがとう」という感謝の心を、体全体で表す、そのシンプルな行為が、今回の五輪で多くの人々の心に深く刻まれたのならうれしく思います。日本人にとっては当たり前の「礼」が、世界では賞賛される行為になります。だからといって世界に向かって決して「こうあるべきだ!」などと発信するものではないと私は思います。その違いは、優劣ではなく文化の深さの違いなのかもしれませんから。日本という国が二千年の間大切にしてきた心が深く文化として私たちに脈々と受け継がれています。近年インバウンド増加によって世界中から日本を訪れる人の中には、他人に不愉快な思いをさせていることなど考えることもできず我がもの顔で迷惑行為をはたらく不埒な輩も居れば、日本の文化に深い感銘を受けて、その心を持ち帰る人も居ます。私たちは、日本人の心としての文化に誇りを持ち、外国人がどうあろうと、日本人としてのアイデンティティを世界に示していくことが大切だと感じた出来事でした。



