
土用の丑の日がいつだったか、正直もう忘れてしまいました。でも、そんなことは関係なく、うなぎが食べたい夜があるのです。
先日訪れたのは、うなぎ専門の居酒屋。うな丼の香ばしさは言うまでもなく、一番心を奪われたのは「うなぎ入りの卵焼き」。
ふわりとほどける卵の中から、濃厚なうなぎが顔を出す。さらに、上からたっぷりとかけられた蒲焼きのタレと、刻みネギ。甘さと香ばしさと、青い香りが舌の上で溶け合う瞬間、なぜか背筋がゾクッとしました。
食べ物なのに、まるで官能的な一幕。精をつけたい男には、これ以上ないごちそうです。