
鹿です。
いつも違う何処かに自分の居場所を探しているような女の子がいて
何度も音信不通になり、こっそりと面接に行き、しばらくしたら戻ってくるを繰り返す
「夢はネイルサロン」と言っていたが、実際は何年も風俗街で店を転々としていた
きっと迷って、努力も我慢もしているのだろうが、遠くの明るい未来を妄想して、目の前の楽をさまよっていた
決定的に「辛抱」が足りないのが欠点なのだけど、説明しても、理解してくれるわけもなく
「辛抱」とは、人には見せない、人に知られない苦労だったりするわけだけど、
どこかで、我慢や忍耐みたいに、感覚として きれいなもんじゃない
「我慢」はどこかで、むくわれなきゃならないような感覚があるが
「辛抱」はむくわれない「辛抱強く耐え忍ぶ」だけだったりする
いつか王子様があらわれて・・・そうはならなかった
指名の取り方も、稼ぎ方もアドバイスはできる、がこちらの教え方が下手なので
やる気は続かないし、楽に流される、小さな嘘と贅沢が好きで、辛抱が足りず同じパターンを繰り返す
コツコツ1つの店で顧客を作り続ければ、とっくに小さなサロンならやれただろう
まぁ「いつか自分の店を」というのが 口癖だったわけで
同じぐらいに、いつも支払いが足りない、お金がないのも 口癖だったわけで
「ひさしぶり」の挨拶はするが「さよなら」の挨拶はないのが定石で
ブランドで着飾って、意思の弱さが服を着て場当たり的に生きているような人を
結局は利用されて、言い方を悪くすれば利用はしてきた
多くの人を見てきたから、つくづく感じるのは、人生とは「辛抱」からしか始まらないのかと、
最初は不人気でフリーばかりだったのに、数か月後には本指名で人気の子をみていると、
人生はどこまでも「辛抱」には利子がつき、楽には利息がつくみたいな感覚がある
忍耐成功とは良くいったものですが
せっかく勇気を出して来てくれた女の子に誠心誠意 尽くしていきたいと
1人の風俗マンとして思うわけです。