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『王国、はじめてのご案内
〜王は敬語、国はだいぶ自由〜』
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はじめて王国を訪れた女神さま。
王様(おくちゃん)は、
敬語を装備し、
背筋を3割増しでお迎えしていました。
(※2割は緊張、1割は見栄です)
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◆ 王国について ◆
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王様
「本日はお越しいただき、
誠にありがとうございます。
リチスパ王国につきまして、
簡単にご説明させていただきます。」
(心の声:
“簡単に”って言った時点で
もう簡単じゃない。)
女神
「よろしくお願いいたします。」
犬
ワン(翻訳:静かにしろ、今ええとこ)
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◆ お仕事の話 ◆
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王様
「夜のお仕事と聞いて、
ご不安を感じられる方も
多くいらっしゃいます。」
女神
「はい、少し身構えていました。」
王様
「リチスパ王国では、
無理な勧誘や即決は
一切行っておりません。」
(心の声:
即決はな、
王国崩壊の呪文や。)
犬
ワン(翻訳:詠唱禁止)
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◆ 働き方について ◆
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王様
「シフトにつきましては、
体調やご都合を最優先に
ご相談のうえで決めております。」
女神
「急なお休みも大丈夫でしょうか?」
王様
「はい。
“人は突然、眠くなったり
行きたくなくなったりする生き物”
という前提で運営しております。」
(心の声:
これ言える国は強い。)
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◆ 王国の日常 ◆
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王様
「未経験の方も多く、
最初はお話を聞くだけで
お帰りになる方もいらっしゃいます。」
女神
「それでも大丈夫なんですね。」
王様
「はい。
扉は押しても引いても開きますし、
無理に閉じることもございません。」
犬
ワン(翻訳:ドアは比喩です)
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◆ 女神さまの反応 ◆
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女神
「思っていたより、
ずっと落ち着いた場所ですね。」
王様
「そう感じていただけましたら、
大変うれしく思います。」
(心の声:
“怪しくない”って
最大の褒め言葉。)
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◆ 王国の空気 ◆
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女神が少し肩の力を抜いたのを見て、
王様も0.5センチほど姿勢を戻しました。
犬はその様子を見て、
安心したのか床に転がりました。
この王国では、
誰かが無理をすると、
だいたい犬が先に気づきます。
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◆ 次回予告 ◆
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・面接で一番多い質問
・王様が毎回答えるたびに
少しだけ言い方を変える理由
・犬が会議に参加し続ける真の目的
次回
『王国、よくあるご質問
〜説明が丁寧な国はだいたい静か〜』







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