
すき焼きは白米がススムのは分かると思いますが、それに加え、牛肉の調理方法としてこんなに優れているものは他にありません。肉の美味さとはほぼほぼ脂肪の美味さです。そして脂肪を味わうには脂肪が溶けていなくてはいけません。牛肉の脂肪の溶解温度は鶏や豚より高く39℃いじょうです。つまり体温では溶けないのです。そうすると熱々で食べる必要があるのですが、ハンバーグやステーキにしても時間がたてば冷めます。しかし、すき焼きは長時間高温をキープできるのです。いつでも一番美味しい状態で牛肉を味わえてなおかつ野菜の美味さも堪能できる。最高ではないでしょうか。
ちなみに家ですき焼きをする時は面倒くさいのでエバラすき焼きのタレを使いますが、高い肉にはもったいないです。日本橋の「せきぐち」で食べると分かりますが、ザラメと醤油、酒で自分でまずは肉、次に肉と野菜と自分で割りしたを調整して食べるやり方が高い肉にはベストだと思います。面倒くさかったら「せきぐち」に食べに行く。いい肉を食べたいけどお金をそんなに使いたくない時は「せきぐち」のやり方で家で作る。安心して下さい。「せきぐち」ではもっともらしくやってますが、特別なテクニックは特にいりません。面倒くさいだけです。そして安い肉でそれなりに満足したい時はエバラすき焼きのタレを使うという三段階ですき焼きを活用すれば良いでしょう。


