
ところがある日、お客さんでお坊さんが来ていつものようにお婆さんが一生懸命に真言を唱えていると「真言、間違ってますよ」と指摘したのです。余計なことを言わないで良いのに、と今となっては思うのですが、まあお坊さんも悪気はなかったのでしょう。それからお婆さんは自信がなくなってしまったみたいで全く霊力が出なくなってしまいました。今まで正しいと思って唱えていた真言が間違ってた~と思ってしまったのでしょう。真言って唱えたことある人は分かると思いますが「絶対にこれで仏様が来てくれるんだ~」と確信することが一番大事です。それを例えばお地蔵様の真言「オンカカカビ サンマエイ ソワカ」なんか唱える時に「オンカカカビ・・・あれ、イワシだったかな?ブリだったかな?なんか魚だったよな」なんて考えたら集中が途切れてしまいます。「オンカカカなんてアンタしかいないだろ」「オンカカカだよ」で唱えたら良いのです。
これで何が言いたいかというと、確信力ってものすごい力になります。お客様と会う時に「絶対に今から会うお客様は指名で戻ってきてくれるんだ」と確信すると、それが迫力なりオーラになってお客様も会った瞬間に「指名します」となるのです。そう確信できるように普段から努力して自分を磨かないと話になりませんが。


