
私でもこれぐらいの社交辞令は使いますが、自衛隊って結構強烈です。脱走のこと、自衛隊では脱柵というのですが、結構起きます。そして必ず捕まります。すると「どこに行くつもりだったの?世間はもっと厳しいよ。また一緒にここで頑張ろうよ。お前、良いもの持っているんだからもったいないよ」なんて励まし辞めるとなると「自衛隊でこれだけ頑張れたのだからどこに行っても大丈夫。自信を持って」なんて言われて送り出します。この送り出される時の社交辞令を本気にする人って結構います。私も部下に元自衛隊員が結構いましたが「自分は自衛隊を2年間勤めあげた」みたいな自信に満ち溢れています。たぶん「どこに行っても大丈夫」なんて言われたのでしょう。でも本当にそんなに優秀ならば自衛隊が必死に慰留します。そこまでの価値がない人間に波風立たないような社交辞令を言って送り出すのです。現に元自衛隊員で2年で期限キッチリで辞めてきた人で仕事の役に立つ人はいませんでした(笑)。
十三に、美味くもなく、かといって食べれない程まずい訳でもないラーメン屋があります。その店主は元自衛隊員だったみたいで訓練当時の写真が自慢げに店内に貼っています。レンジャー訓練も終了したらしく蛇を食べる様子も写されています。そして「自衛隊で勤め上げた経験を生かして美味しいラーメンを作ります」と書いてあります。「ひょっとして蛇を入れてるのか」と思いましたがそれはさすがにないでしょう(笑)。しかし、自衛隊で勤め上げたら美味しいラーメンが作れるというものではないと思うのですがなんでこんなことを書いているんだろうと不思議でした。でも分かったのです。この人もこの社交辞令を信じる馬鹿タイプの人間だということです(笑)。おそらく「自衛隊で頑張れたのだから、どこに行っても大丈夫」という社交辞令を信じて「自衛隊の経験を生かして美味しいラーメンを作ります」となっちゃたのでしょう。本当にどこに行っても大丈夫な位優秀な自衛隊員は正社員(?)に抜擢されて定年まで働きます(笑)。まあ社交辞令をここまで素直に信じてもらえたら言った上官も言ったかいがあったというものでしょう。そしてその結果、美味くないなりに立派にラーメン屋をしているのですから(笑)。


