
普通にラーメンのスープを取り、普通なら捨てる出汁を取った後のカス、それをミキサーで粉砕し投入するというものです。天下一品の創業者の人が「何も特別な材料は使っていません。作り方が違うのです」と言っていた内容とも一致しています。ネットでは圧力鍋を使ってやる人もいましたが天下一品の創業の時を思えばそんな手の込んだことをするとは思えません。さらに工場生産で圧力鍋を使うとなると設備も大変です。捨てるカスをミキサーで入れるというのはその条件もクリアーします。ネットでこのやり方を発見した人も「味が近い、というよりそのものじゃないのか」と言ってます。私も試しましたが美味し過ぎずまさしく天下一品の味でした。
美味しいラーメンよりも忘れられないラーメンが売れる。これが発想の原点みたいですが、その通りになってます。美味しいなと思うラーメンに佐野実さんが創業した支那そばのラーメンがありますが、支那そばのらーめんはなにか一つが主張するということはなく全てが最高のバランスを保っています。それを最高級の材料で仕上げています。オーケストラの演奏のような感じです。天下一品よりもはるかに美味しいですが天下一品より売れているかいえば違います。美味いかどうかよく分からなくても強烈なインパクトがある方が売れるのだということを天下一品が証明してくれました。今、勢いがある無鉄砲や家系もそうでしょう。美味しくなくてもインパクトは強いです(笑)。このやり方が正解かは分かりませんが、考えた天下一品の創業者もすごいし、その再現の仕方を発見したネットユーザーも気持ち悪いくらいすごいと思います。


