
どんな理由があるにせよ、体制を変えるのに当時の元首を処刑しなければならなかったというのは恥ずべき事だ。というのが日本人の感覚です。ですから明治維新は国際的な視点で言えば限りなく無血革命に近いですが、殺害せざる得なかった藩主のことなどを自慢げに描くようなことはありません。残虐非道と言われた織田信長さえも足利将軍を処刑なんてせず将軍の地位はそのままで京都から追放しただけで済ませています。それだけ日本人は元首を殺害するというのは避けてきた国民性です。だからパリオリンピックの劇に違和感を覚える人が多いのです。
日本人の優しさというのは、外国の人から見たら感動を覚えるみたいです。日本人は死者にムチ打たないという考えが根付いているのでどんな悪人でも死んでまで悪口を言うようなことはしません。一方中国なんかは西太后の墓を掘り起こして骨にムチ打ちするのですから日本人の常識からしたらあり得ないでしょう。それがにじみ出ているから外国人に人気の観光スポットとして日本が選ばれているのでしょう。せっかく世界に認められたこんな感性は大切にしたいですね。


