ピザが好きなのでピッゼリアによく行くのですが、そこでタバスコを下さい。と言うと、コイツ分かってないな、みたいな感じで「自家製のペッパーソースをお使い下さい」と言われます。分かってないのはそっちなんだけどな。と思いながら、一応は試します。でも、いまだに市販のタバスコより美味しいと思うペッパーソースに巡り合ったことはありません。自慢げに出してくるペッパーソース、だいたいタバスコに負けてます。まず、ピッゼリアの料理人、ライバル店のペッパーソースは研究しているかもしれませんが、市販のタバスコは眼中にないみたいです。大企業が工場で大量生産というだけで下に見ているのです。そして自慢げに「この自家製ペッパーソースは○○日間じっくり寝かせて・・・」なんて説明します。だから私は「市販のタバスコばどれぐらい寝かせているかご存知ですか」と聞くと答えられないのです。彼らが馬鹿にしている市販のタバスコは3年間寝かされています。そして原料は唐辛子、岩塩、酢のみです。3年間寝かせるということはどういうことか分かりますか。3年間収益がないということです。さらに製法を確立させるのに「3年間熟成させたこれが美味いな」となるのには3年以上かけないといけません。すると開発期間を含めるとおよそ10年間は収益がなかったはずです。そして毎日毎日仕込むことで3年目から毎日大量のタバスコが出来ます。この長い期間、収益もなく持ちこたえ、さらに毎日大量に仕込まれるタバスコを寝かす莫大なスペースが必要です。大企業で大きな工場がないと無理に決まっているじゃないですか(笑)。大企業が工場で大量生産をしているというだけで手作りより下に見るというのは一部の料理人がよくすることですがおろかなことです。
このブログを読んでいる人の中にもいるはずです。ピッゼリアで出される自家製のペッパーソースを「いや~美味しいです」なんてべた褒めしていながら頭の中では「タバスコの方が好き」と思っている人。間違っていません。タバスコは簡単に手に入るからといって簡単に作られているわけではないのです。ですから自信を持って言いましょう「お宅のペッパーソースより市販のタバスコの方がこのピザは美味く食える」と。






