
このパスタを茹でる時の塩、別に味付けるために入れるわけではありません。これは茹でるお湯に塩を入れることで茹でる時に麺が吸水する水分量を抑えるために入れるのです。水を含みすぎると麺がソースに溶けて味がぼやけます。ラーメンなんかは加水量といって麺を練る時に入れる水の量で決まるので茹でる時は関係ありません。支那そばやで佐野さんが新しい麺を作る時に「この麺は加水量も分からないのかよ」とイライラしていたのをテレビで見ていた人もいると思いますが、あれです。だからラーメンの麺を茹でる時は塩を入れる必要はないです。パスタの場合は茹でる時に吸水するので塩を入れることで一気に水が吸水されるのを防いでいるのです。
最近の特に乾麺タイプのパスタは塩を入れなくても急速に吸水しないように出来ているから、塩を入れる意味がないと感じる人もいるのかもしれませんが、塩を入れることで吸水がゆっくりになりアルデンテの時間帯が長くなります。ですからちゃんと時間を計らない人、適当に作る人ほど塩を入れて茹でた方が失敗しないでしょう。生麺だったらアルデンテが瞬間に過ぎてしまうので塩を入れないとちょうど良い茹で加減で麺あげするには神業が必要になってしまいます。めんどくさがりの人ほどちゃんと塩を入れてパスタを茹でましょう。


