このブログを読んでいる人の子供、もしくは孫が受験生という人、結構いると思います。私も家庭教師を学生時代から卒業してしばらくまでやっていて大学受験をする受験生を預かることも多かったです。この11月の時期は受験生にとってはつらい時期です。段々と試験が目前に迫ってきていて、不安になるのです。そしてこんなことを言う人が必ずいます。「私の代わりに落ちてくれる人がいればいいのに」と。いつも私は言っていたのですが、自分の代わりに誰かが落ちれば良いなんてことは絶対に思ってはいけません。そして試験の答案とは何かというと、自己の価値を世に問う芸術作品です。ありのままの自分を表現する。それだけで良いのです。そして今の時期に絶対にやってはいけないことは志望校を下げることです。模試の結果を見て下げる人が結構いるのですが、模試というのは結果が届くまで1ヶ月はかかります。ですから模試の結果は1ヶ月前の自分です。その結果を見て志望校を下げると実力の伸びも下がります。これは何人も生徒をみていて間違いないです。だから模試は中身を見直して同じミスをしないように生かすのは大事ですが、それを見て目標を下方修正するなんてことは決してやってはいけません。周りの受験生も成長していっていますので、成長の速度が落ちれば、その下方修正した目標も突破できなくなります。なぜこんなことをブログに書くかというと、先日、受験生の孫を持つ人と話して「あ~うちの孫以外、全員落ちれば良いのに」なんて言っているのを聞いたからです。気持ちは分かります。でも今弱気になることは絶対に避けるべきです。その気持ちが孫にもうつります。まして「志望校下げたら」なんてアドバイスのつもりで言ったらとんでもないことです。周りにこのような人がいた、ということはこのブログを読んでいる人の中にも同じ境遇の人がいると思い今回はこのようなブログを書きました。受験っていうのも終わったら良いものです。一生に一度ぐらい死ぬ気で勉強した経験があった方が良いのです。自分の限界を超えるとは如何なるものかを知ることができるからです。そしてその経験は一生の宝物になります。



