よく自慢気に「風邪もひいたことないんですよ」と言う人いますよね。なんか羨ましいなと思う人もいるかもしれませんが、これ、あまり良いことではないのです。風邪ってウィルス感染なのはそうなのですが、風邪のウィルスなんて年中そこらじゅうにあります。なぜ風邪を発症するタイミングがあるのかというと、体が意図的に風邪のウィルスを使って免疫の試運転をいているという面があるのです。体の免疫機能は実に良く出来ていますが、どんな優れたシステムも定期的に試運転しないと働きません。その試運転にあたるのが風邪をひくという現象です。そして免疫の不具合をちゃんと修正して万全の免疫機能を保っています。ですから時々風邪をひくというのは正常なのです。風邪を全くひかないというのは試運転の機能を使っていないということです。ではなぜ試運転の機能を使わないかというと余裕がないからです。つまりストレスや疲労の蓄積なんかで免疫により外敵と戦っているので試運転する余裕がないのです。そうするとどうなるかというと風邪ひとつひいたこともなかった人が体の調子が悪いから病院で検査したらガンだった、なんていうパターンが多いです。みなさんも周りでガンになった人に聞いてみて下さい。ガンになるまで大きな病気なんかせずに風邪もひいたことなかったという人、多いはずです。ひかなかったのではなく、ひく余裕がなかったのです。
ガン細胞なんていうのは毎日体で出来ています。それを毎日免疫で殺して平常が保たれているのです。常に免疫で攻防をしているのでちょっと不具合があるとやられてしまいます。だから風邪をよくひく人は、体が弱いんだなんて落ち込まないで、試運転がちゃんと行われていると安心しましょう。



