最近、クマの出没が相次いでます。ハナミズキにも以前、クマみたいな女性がいましたけど、あちらはまあ人になついているような感じで、今騒がれている野生のクマとは違います(笑)。そして、自衛隊を派遣して何とかしてもらおうという動きまで出ています。自衛隊と言うのは日本が攻撃された時に国を守るためにしか攻撃できません。発砲許可がなければ銃剣術で戦うなんていうことも言われてますが、銃剣でクマと戦えるのかは置いておいて、銃を撃たなければ攻撃しても良いというものではありません。ですから、現行の規定を明確に守ればどうなるかというと、例えば自衛隊がパトロール中にクマと遭遇したとしましょう。そうするとクマに対して「すいません。ちょっと別の場所に移動していただいてよろしいでしょうか」と協力をお願いする(笑)。これしか本来は出来ないのです。まあ、そんなことしている間に襲われてしまうので法律の整備を急いでいるみたいですが軍隊でも警察でもない、自衛隊の限界が見え始めています。やはり軍隊ならちゃんと軍隊と規定するべきでしょう。
ところで自衛隊が合憲かどうかが争われた裁判の決着を知らないという人は意外と多いみたいです。大学受験で「政治・経済」を社会で選択した人は分かっているでしょうが、最高裁の判断は「国防は国家の存続に関わる問題である。国家の存続に関わる問題は司法権が及ばない」というものです。つまり三権分立といっても平等ではなく国家の存続にかかわる問題は司法権より最高主権である国民の代表が決める国会の判断に任せるというものです。司法権よりも国民の判断は重いと最高裁でもお墨付きをもらっているのですから選挙は真摯に参加しなければいけませんね。



