啐啄同時って聞いたことあるでしょうか。「そくたくどうじ」と読む碧巌録に出てくる禅語ですが、卵が孵化する時にまず雛が内側から殻をつつき初め、それを察知して親鳥が外側から殻をつつき、その共同作業で殻が破られ雛が誕生するというものです。これは神仏の守護の様子を示す言葉として有名です。まず、自分で殻を破ろうと行動すると、神仏も外から殻を破って殻を破るのを助けてくれるということですが、神仏の守護と言っても神仏には肉体がないですから、実際には本人の努力によって神仏が周囲の人におかかりになり、他人の応援がグワーと湧いてきて本来なら不可能なことでも成し遂げられるということを教えています。この話には続きがあって、殻を破りました、となった後にその穴に濡れティッシュを1枚かけるとその濡れティッシュを雛は破れず死んでしまうのです。濡れティッシュを破るなんてことは、さっきまで破ってきた殻に比べれば大したことがないものです。ところが雛は「破れない、もうダメだ~」と思うから破れず死んでしまいます。これはどうゆうことかというと「もうダメだ」「どうしようもない」「全部終わった」なんていう状況の時、神仏からみたら濡れたティッシュが1枚かかっているだけですよ、ということです。よくみたら大したことないことが多いよ、ということを教えてくれています。
風俗で働く女性は色々な事情があるし「もうダメだ」という状況の人もいるでしょう。そんな時はダメだと思っても奮起してみたらどうってことないことがほとんどです。どうやっても稼げない、人気が出ない、理由の大体は不細工だからです。その不細工、そんなにどうにもならないものなのでしょうか。最終的には整形があります。でも整形しなければいけないほど不細工なのか。メークでどうにもならないのか。服の色を変えるだけで印象が変わらないのか。とりあえずやってみたらガラッと変わって「キレイになったね」なんて周りも言ってくれるようになって、不細工ではなくなるものです。不細工だという女性が美人になるのに遮っているものは濡れティッシュ1枚みたいなもの、というのはよくあることです。スタイルが悪いという女性も最終的には全身整形という手段がありますが、そこまでしなくても運動でプロポーションが改善できないのか。メンドクサイとしていないだけでやってみたら意外とスムーズにプロポーションも改善できることが多いです。ダメだと思っている壁が実は濡れたティッシュ1枚みたいなものかもしれません。そう思ってダメだと思っている課題に果敢に取り組んでみて下さい。その姿に周囲も応援し、意外とすんなり解決するものですよ。奇跡ってわけもなく起きません。実際には奇跡と呼ばれているものはそんなものです。



