ハナミズキの事務所や待機場は手狭でお世辞にも快適と言えないような物件を借りています。この1番の理由は経費節約です。それが1番大きな理由であることは間違いないのですが、では今後、売り上げが上がり立派なビルに事務所や待機場を借りれるとなったら移すのかといえば、しません。この理由は、バラックから始めた店が立派なビルを持つようになった時に中身が落ちてしまうことが多いからです。特に飲食店なんかその傾向が大きいです。私の大好きだったフレンチレストランで、東京都杉並区西荻窪にある「こけしや」があったのですが、戦後まもなくの時バラックみたいな建物で始めました。その時は設備なんかは悪いから味で勝負するしかありません。来店する客の様子から好みを推測し、ドレッシングの調合まで客によって変えていました。ところが売り上げが上がり自社ビルを持つまでになると、そんなオーダーメイドみたいなことはせず、ちょっと美味しい、というレベルまで下がってしまいました。そうするとドンドン客足が離れていき、現在は建前上は耐震上の問題で建て直しということになってますが再オープンのメドがたってない状態です。実質、潰れてしまったようなものです。
建物とか設備などハード面が不自由な方がソフト面に気を配り、中身が充実することが多いです。待機場が不便だから譲り合う、快適じゃないからちょっとでも快適に過ごせるように工夫する、その知恵がそのままお客様へのサービスに反映します。また、不自由な待機場だからこそ何か問題ないか、私も気を配ることが多くなり、結果、女性の退店率は非常に低いです。建物の立派さよりも中身を重視するという考えをこれからも貫いていきます。



