選挙戦が始まりました。今回は衆議院選挙です。先日、今更聞けないのだけど・・・と聞かれたことがあって、衆議院と参議院の働きは何が違うのかということでした。他にも今更聞けないけど・・・と同じように思っている人がいると思うのでブログで書いておきます。大学受験で政治経済を選択した人は当然知っている話なのですが、選択していない人は確かに知らないかもしれません。ちなみに私は理系だったので2次試験で社会はなかったのですが昔のセンター試験で政治経済を選択していたので知っているだけです。中学までだと参議院のことを「良識の府」と言ったり、「衆議院の行き過ぎを防ぐ役目がある」なんて習ったと思います。それは建前です。実際はどうかというと、参議院の存在意義はありません。これは政治学では常識です。衆議院で決まったことをひっくり返すことは制度上できないようになっています。これは別に悪いことでも特殊なことでもありません。戦前、大日本帝国憲法の下では参議院の代わりに貴族院があって皇族や華族で構成していたのですが、衆議院との力関係は対等でした。2つの議会があり力関係が対等だとどうなるのかというと、議会の力が弱くなります。だから1院制で良いのです。では、なぜ日本が2院制で参議院と衆議院があるのかというと、実質1院制で形だけ2院制にすることが当時流行っていた、それだけのことです。
参議院と衆議院、何が違うのか、ず~と悩んでいた人は謎が解けたのではないでしょうか。実は参議院に存在意義はない。でも「ない」と言ってしまうと廃止しないといけないので、存続させるために建前上の役割を色々言わなくてはいけないのです。それが分かればなぜ参議院についてなんか難しい説明をしているのかも納得いくはずです。存在意義がないものの役割を建前で説明しなければいけないから分かりにくいような説明をせざる得ない、ということです。ちょっとスッキリした人もいるのではないでしょうか。



