金持ちケンカせずと言いますが、金持ちはなぜケンカをしないのか性格が温厚なのか、余裕があるからイチイチ相手にしないのか、違います。金持ちと言われる人はどうやってその地位にのし上がってきたのかと言えば、受験だったり、出世競争であったり、ライバルとの売り上げバトルであったり、と様々な勝負に勝ち続けてその地位に上がってきたのです。孫氏の兵法の話を以前に少し触れましたが、百戦危うからずというのは百戦勝つということではありません。百戦負けないということです。勝負で絶対に負けない方法はなにかというと勝負をしないことです。
ちょっと昔のアニメですがドラゴンボールで悟空が、宿敵にやっとの思いで勝利するシーンがあります。「勝った」なんて言ってガクっとなる。そんな感動的な勝利に憧れる人もいるかもしれませんが、その時に攻め込まれたらどうするんですか。弱ってます。勝負というのは勝ったとしても無傷では済まないのです。だから戦わずして勝つのが最上です。やむを得ずどうしても勝負しなければいけない時は、例えば全然関係ない連中に攻め込ませて弱っている時なんかを狙い、さらにスパイなんかを送り込んで、味方に大部分が寝返るように根回しして、どう転んでも負けないという状態にしてから勝負するというのが百戦危うからずということです。
何も知らない人は「金持ちはケンカしないのか。余裕なんだな」なんて思うかもしれませんが、そうではありません。負ける可能性が少しでもあるケンカだからしないのです。すぐに勝負したがる人「自称負け知らず」みたいな人が時々いますが、どんな勝負でもしていたらいつか負けます。ナポレオンが良い例です。だから戦わずして勝つのを最上として、やむを得ず勝負しないといけない時、ケンカをしないといけない時は絶対に負けない状態にしてからする、というやり方が勝ち上がっていく王道です。



