天からメロディーが降ってくるなんていうことをアーティストが言うことがあります。人として出来るあらゆる努力を重ねて、もうダメだとなった時にフッと力を添えるように湧き上がるアイディアが浮かぶ、突破口が分かる、音楽ならメロディーが降ってくる、などは教戒神通力といってお釈迦様が唯一、正しい超能力だと説いているものです。この典型的なもので「旅立ちの日に」という曲があります。今や卒業式の定番合唱曲となっている曲です。この曲が出来たのは1991年です。埼玉県の秩父にある中学校で校長先生が作詞し音楽教師が曲にしたものです。全然音楽の専門出ではない校長が1晩で作った詞を音楽教師が見た途端天からメロディーが降ってきて15分ほどでしあげた曲です。曲が出来るのはこんなすぐでしたが、背景があるのです。当時この学校は荒れてました。そこで校長が合唱を教育に多く取り入れようと音楽教師に協力を呼びかけ、他の科の授業なんかも調整して合唱による矯正に力を注ぎました。そして卒業が差し迫った2月に、音楽教師が卒業生に合唱曲をプレゼントしようと校長に作詞を依頼したところ「そんなの専門外だし出来ないよ~」と言ったけど卒業生への思いから作詞してみたところ一晩で出来上がり、音楽教師はその詞を見て電撃が走ったそうです。そして天からまさにメロディーが降ってきてそれを譜面に書き留め15分で曲が出来たのです。校長と音楽教師が生徒に対して合唱を通して、諭し、励まし、道しるべを与えようとする姿勢に天がくれたご褒美でしょう。最初はこの学校だけで歌われていたみたいですが、聞いた他校から「その曲、イイね」と広がっていき、今や仰げば尊しなんかを抜いて圧倒的に卒業式で歌われる曲になっています。
ちなみに私が中学校を卒業した頃の定番合唱曲は「大地讃頌」でした。その話をした時に「大地讃頌」を知らないという人、メッチャ多いのですが、あれを歌うのは埼玉だけなのでしょうか。知っている方がいればぜひ教えて下さい。



