
お店のスタッフを登場させたストーリーを毎週更新いたします!
お楽しみに☆
第一章:目覚めの街
トラカワは、沼津人妻花壇の事務所でいつものように過ごしていた。
デリヘル店員として、彼は自らを「デリヘルキング」と豪語していた。
だが、その平穏な日常は、突如として崩れ去ることになる。
何気なく事務所の奥を掃除していたときだった。
棚の奥に違和感のある袋が押し込まれているのを見つけたのだ。
埃を払いながら慎重に取り出すと、中には奇妙な玩具がぎっしりと詰まっていた。
トラカワ「……なんだこれ?」
袋の中で異彩を放つ一本のバイブ。
異様に重厚な造り、柄に刻まれた見覚えのない文字……。
それは、まるで神々の遺物のような威厳を漂わせていた。
トラカワは思わず手に取る。
好奇心に抗えず、スイッチを押した。
次の瞬間——
トラカワ「うおっ!? なんだ、この振動は!?」
バイブが突如として狂ったように振動し始めた。
普通のものとは比べものにならない力強さ——いや、異常なほどの震動が周囲に波及し、机や棚を弾き飛ばしていく。
トラカワは慌てて電源を切ろうとするが、指が吸い込まれるように離れない。
トラカワ「くっ、止まれ……ッ!」
だが、それは意思を持つかのように暴れ、やがて——
トラカワの身体に直撃した。
強烈な衝撃と共に視界が歪み、意識がブラックアウトしていく…
気がつくと、そこは見知らぬ世界だった。
石畳の道、重厚なレンガ造りの建物。 遠くにそびえる巨大な時計塔。
トラカワ「……どこだ、ここは?」
トラカワはゆっくりと起き上がり、周囲を見回した…
そこにあるのは見慣れた風俗街のネオンではなく、中世のような街並み。
耳を澄ませば、聞き覚えのない異国の言葉が飛び交っている。
トラカワ「は? ちょっと待て、冗談だろ……?」
ポケットをまさぐるが、スマホも財布もない。
ただ、右手にはしっかりとあのバイブが握られていた…
トラカワ「まさか、これのせいか……?」
困惑するトラカワの背後で、突然、怒声が響いた。
騎士「おい、そこの旅人! 貴様、何者だ!」
振り向いた瞬間、鎧に身を包んだ男が鋭い眼光を向けていた。
右手の剣を抜き放ち、こちらに歩み寄る兵士たち。
トラカワ「おいおいおい……マジかよ……」
息をのむトラカワの指先で、再びバイブが震え始めた…
そして次の瞬間——
バイブが突如として眩い光を放ち、その形状が変化していく…ッ!!
トラカワ「な、なんだ!? 剣になった……!?」
それはまさしく剣の姿へと変貌を遂げていた…!
信じられない気持ちで握りしめるトラカワの前で、鎧の男の表情が一変する。
騎士「まさか……貴様、その剣をどこで手に入れた!?」
男の目は驚愕に見開かれ、唇が震える…!
騎士「それは……我が国に伝わる伝説の『バイブレード』……!!」
その言葉を聞いた瞬間、トラカワの背筋に冷たい汗が流れた。
——一体、俺はどんな世界に来ちまったんだ……!?
to be continued…

『沼津人妻花壇』
営業時間/10:00-翌5:00