
『黒執事と、風呂場の亡霊』
ロンドン・ファントムハイヴ邸。ある日突然、屋敷の浴室から怪音と悪臭が立ちこめる。
セバスチャンは困惑の表情を隠さず、坊ちゃんに報告する。
「坊ちゃん…浴室に、何かが現れました」
「…幽霊か?いや、もっと嫌な気配がする。セバスチャン、確認してこい」
──浴室の扉を開けた瞬間、濃厚な石けんと焼きそばのにおいが鼻を突く。湯船の中、リラックスしながらYUKATAを着て浮かんでいる謎の男がいた。
「おぉ〜〜なんだよぉ〜見られる趣味はねぇずら〜」
「どちら様ですか?」
「オラ?トラカワ。こっちの世界来てからずっと風呂探しててよぉ、ここのバスタブ、ええなぁって思って、勝手に借りてんだわ」
「無断侵入…ですね。排除します」
「ちょっ、ちょ待て待て待て、オラ、こー見えて『異世界転送事故被害者の会』の一員なんだわ。保護してもらわんと困るずら〜〜!」
「……坊ちゃん、こいつ…どうします?」
シエルは眉をひそめながら一言。
「面白い。しばらく飼ってみよう。掃除でも皿洗いでも、何でもやらせてみて」
それからというもの、屋敷のどこかで悪臭とともに現れるぽっちゃり中年・トラカワは、毎日どこかでやらかしてはセバスチャンにボコられるのが日課となった。
だが、とある事件の夜、ファントムハイヴ邸が賊に襲われたとき──
「坊ちゃんを傷つけたら許さねぇずらッ!!」
まさかの無双を発揮するトラカワ。持っていたのは風呂場のブラシとバスタオルだった。
「お前…本当に、何者だ?」
「オラ?ただのクズだよぉ。でも…ちっとだけ、かっこつけたくなるときもあるずら」
その夜から、セバスチャンはたまにトラカワに紅茶を入れるようになったという。
(ただしミルクは2倍、砂糖は3倍)
───
📢 金曜日限定!
🔥 新感覚読み切り連載スタート!
デリヘルスタッフ 『トラカワ』 が、
あんな物語やこんな物語に 乱入?!
笑いあり、涙あり、まさかの展開も…!?
「次はどんな世界に飛び込むのか?」
毎週金曜日、お楽しみに!
👉 乞うご期待!
『沼津人妻花壇』
営業時間/10:00-翌5:00