
『トラカワ、夢の国で舞う〜ミッキーは俺のライバル〜』
「ついに来たな……夢と魔法の国」
舞浜駅の改札を出た瞬間、トラカワ(くせ毛・ヒゲ)は、背中のリュックをゴソゴソ。取り出したのは新品のミッキーTシャツと耳カチューシャ。
「うわ、気合い入れすぎじゃん」
Iくんが苦笑しながらも、スマホを向けてシャッターを切る。
「うん、似合ってるけど、なんか“干され気味の中年アイドル”みたい」
カンタの無邪気なコメントが炸裂。
「今日オレ、ミッキーと和解するから」
「喧嘩してたの?」
「知らん。でもずっと勝手にライバル視してた」
テンションが爆上がりのまま、3人はパークに突入。
トラカワは開園5分でターキーレッグにかぶりつき、口の周りをテラテラにしながら「うめぇ~!ミッキーの味する!」と謎のコメントを残す。
ビッグサンダーマウンテンでは、乗車中に「おえっ」と叫び、他の乗客からドン引きされる。
「無理すんなって」
「うん、吐くなら外で」
午後、カンタがポップコーン片手に突然言う。
「このまま一日終わるの、なんかイヤだな」
「どした急に?」
「今日、楽しいからさ。終わらんでほしい」
一瞬の沈黙のあと、トラカワが言う。
「わかる。オレもこんな笑ったの、いつぶりかわからんわ」
「…ちょっと泣きそう」
「うん、感情あるじゃんトラカワさん」
夜、シンデレラ城の前でショーが始まる。
三人並んで、じっと光を見つめる。
BGMが流れ、空に花火。ミッキーが手を振る。
「ミッキー、かっけぇな……負けたわ」
「勝つ気だったんだ」
「うん、完敗」
そして、トラカワがぽつり。
「来てよかったなぁ。オレ、もう少しだけちゃんと生きてみるよ」
「また明日にはパチンコ行くんでしょ」
「……うん。明後日から、ちゃんとする」
花火が空に咲いた。3人の笑い声が混じった。
夢の国でも、やっぱりトラカワはトラカワだった。
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