高校に入学し、バスケ部へ入った。
入学前から練習には参加していたのだが、
初日の体育館で顧問が放った言葉を
今でも覚えている。
「いいか、お前ら。
キャラでちやほやされるのは中学までだ。
高校からは実力が伴わなきゃ、誰も相手にしなくなる。
とにかく練習して力をつけろ。
これは社会に出ても同じだ」
当時の私は、正直ピンとこなかった。
キャラ?
愛され力?
そんなもので世の中渡れるだろうと、
どこかで思っていた。
だが、練習が始まれば現実は残酷だった。
最初こそ一年生に先輩も声をかけてくれる。
だが、走れない。
ついていけない。
声も出ない。
努力もしない。
そういう人から、
見事に景色から消えていく。
20人いた一年生は、夏には10人。
その時、顧問の言葉の意味を知った。
面白い奴より、使える奴が残る世界なのだ。
そしてこれは社会に出て、
さらに痛感することになった。
能力がない者は、軽く見られる。
仕事を任せてもらえない。
チャンスも来ない。
優しさのように見える扱いも、
ただの戦力外通告だったりする。
厳しい話だが、これが現実だ。
特にこの仕事は、それが顕著に表れる。
稼げるお嬢さんには予約がつく。
指名がつく。
待遇も良くなる。
店も力を入れる。
要は優遇という恩恵を受ける。
逆に稼げないお嬢さんは、
どんどんと埋もれてしまう。
冷たい?
いや、商売だからだ。
バスケ部の顧問は正しかった。
キャラだけで食える時間には、
賞味期限がある。
愛想だけで勝てる期間にも、
限界がある。
その先に必要なのは、実力。
接客力でもいい。
継続力でもいい。
努力でもいい。
学ぶ姿勢でもいい。
何か一つ、武器を持った人間は強い。
逆に、
「私ってこういうキャラなんで〜」
これ一本で戦おうとする人間は、
だいたい半年で消える。
人生も、部活も、商売も同じだ。
最後に残るのは、
好かれた人じゃない。
頑張れる人だ。
「楽して稼げるならデリやってみよう」
そんな考えはすぐに捨てろ。
お前さんが飛び込もうとしているこの世界は
キラキラ輝いて映るかもしれないが
欲と嘘にまみれた
ドロドロな世界。
実際は一般社会よりも残酷で非情な場所。
キラキラに輝いて見えるのは頂点だけ。
要するに、絶対に稼ぐというダンコたる決意が必要なんですよ。
安西先生も同じ様な事言ってるべ?泣



