この業界に入って
このお仕事をすることによって
ふと、思ってしまうお嬢さんもいるだろう。
「私って、ダメ人間なんじゃないか…」
安心してほしい。
そんなことでダメ人間なら、
世の中だいたい全員アウトである泣
本当のダメ人間。
いや、シン・ダメ人間。
それはどこに現れるのか。
私は知っている。
免停60日以上の講習会場である。
ある日、私が免停講習へ行った時のことだ。
会場には10名ほどの猛者がいた。
開始時間ギリギリ。
一人の男子が飛び込んできて、こう言った。
「おぅおぅ、やっぱ免停講習だとダメそうな奴ばっかだなw」
その瞬間。
一番前に座っていた寅一に身を包んだ男子が立ち上がる。
「なんだと、こら」
免停講習開始前に、
すでに交通ルールではなく、
治安が乱れている泣
講習員が止めに入る。
掴み合い寸前。
寅一は吐き捨てた。
「後でヤッタるからな」
こうして、総勢11名。
地獄の交通安全講習がスタートした。
1時間目が終わる。
休憩に入る。
寅一が、ギリギリ男子に言う。
「おぅ、お前便所来いよ」
そして二人は外へ出ていった。
2時間目。
講師が首をかしげる。
「あれ?1名は帰ったのかな?」
寅一、帰宅である泣
多分喧嘩に負けたのであろう泣
さらに講習は続く。
講師が言う。
「横断歩道の手前には、
ある記号が道路に書かれています。
その記号はどんな形ですか?」
指名された60代後半のおじさん。
自信満々に答えた。
「ハナマルです」
場内爆笑。
講師も畳みかける。
「え?〇〇さんはどこの道路で
ハナマルを見たんですか?w」
おじさん、即答。
「石田街道です」
またも爆笑。
道路にハナマルが書いてある世界線で生きている男。
もはや免停ではなく、別の講習が必要だ泣
さらに極めつけ。
2日間に渡るの講習なのに、
初日に車で来て捕まった者が1名。
そして2日目。
またギリギリで入場してきた男子が、
車で来たことがバレて捕まった泣
なぜ来る。
なぜ乗る。
約95%が受かると言われる最終テスト。
ここでハナマルおじさんと、もう一人が脱落。
残り7名が免停30日に短縮された。
つまり何が言いたいか。
この仕事をしているからダメ人間?
そんなことはない。
真面目に悩んでいる時点で、
ダメ人間ではない。
本当のダメ人間は、
自分がダメことに気づいていない。
免停講習に車で来る。
講習中に喧嘩で負けて帰る。
横断歩道前のマークをハナマルだと思っている。
そういう人たちが、世の中にはちゃんといる泣
だから、自分を責めすぎるな。
働く理由がある。
稼ぎたい理由がある。
変わりたい理由がある。
それだけで十分だ。
1年間で2回60日の免停を
喰らった私が言うのだから、
これは間違いない泣



