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第8話:魔法少女?せいらさん!
せいらさん、どうしてここに?
「せいらさんはどうしてここに居たんですか?」
俺はせいらさんにそう尋ねた。
本指名ランキング 12カ月連続ナンバーワン という 異次元級の記録 を持つ彼女。
小柄でスレンダーなのに Hカップという破壊力抜群のスタイル と、アイドルのような可愛らしいルックスが特徴だ。
ピンク色が大好きで、見るものすべてに「可愛い」を連呼するのも、せいらさんらしいところ。
そんな 異世界級の魅力を持つせいらさん が、なぜこの草原で迷子になっていたのか。
「せいらね、クエストを受けたの!」
「何のクエストですか?」
黒瀬が質問すると、せいらさんは 首をかしげながら困った顔で言った。
「えっと……忘れちゃいました!!」
「いやいやいや!!」
俺と黒瀬は同時にツッコんだ。
せいらさんのドジっ子ぶり、炸裂
「でもね、ちゃんとメモしたから! 待ってね、探します!」
せいらさんは胸元に手を入れ、アイテム無限収納の空間魔法から何かを探し始めた。
喋りながら何かをするのが苦手なせいらさん。
その不器用さもまた、彼女の魅力のひとつだ。
そんな 完璧すぎない可愛らしさ が、せいらさんをもっと愛される存在にしている。
「せいらさん、魔法使いなんですよね?」
黒瀬が尋ねると、せいらさんは少し慌てた様子で答えた。
「ちょっと待って! 一度にいろいろできないんです!」
「……すみません」
黒瀬が頭を下げるのを見て、俺は思わず吹き出しそうになった。
「見つけた! メモありました!」
せいらさんが取り出したのは、小さな紙切れ。
そこには 「ボア討伐」 と書かれていた。
「……何でボア!?」
俺と黒瀬は、異世界に来たばかりの時に襲われた あの巨大なイノシシ型モンスター を思い出し、思わず頭を抱えた。
「せいらさん、それに挑むつもりだったんですか?」
「うん! お肉が食べたくて!」
「いやいやいや、そんな理由でボア討伐は危なすぎます!」
「だって……せいら、ボアのお肉美味しいって聞いたんだもん!」
「せいらさん、それってクエストの期限とかあるんですか?」
「えっと……わかんないです」
「……じゃあとりあえず、僕たちのクエスト報告もありますし、それを確認するためにギルドに戻りましょうか」
夕方が近づき、オレンジ色に染まる草原を歩きながら、俺たちは会話を続けた。
「宮嶋さん、だいぶ異世界慣れしてきましたねぇ。いい感じですよ」
「いやいや、黒瀬さんこそもっと頑張ってくださいよ!」
俺たちの掛け合いを聞いていたせいらさんが、声を上げて笑い始めた。
「アッハハハ!! ほんと面白いですよね、宮嶋とくろせさん!」
せいらさんはよく笑う。
その 無邪気な笑顔 に、俺たちもつい笑顔になる。
「じゃあとりあえずギルドに行きましょう!」
「わかった! せいらの浮遊魔法で帰る?」
「え……それ、やり方わかるんですか?」
「えっとね! わからないです!」
「じゃあ歩いて帰りましょうね」
「はい!」
この 邪気の無さ、本人は自覚していない不思議ちゃんキャラ、人の言う事を素直に聞く純粋さ。
それがせいらさんの魅力であり、彼女が愛される理由だ。
そんな彼女と一緒に、俺たちはギルドへの帰路につく。
新たな仲間を迎えた冒険が、また一歩前進するのだった。
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