お世話になっております。宮嶋です。
今日こそね、忘年会の話を書きますよ。
昨日は忘年会の話を書こうとして、
わざと()脱線させて「スタッフとしての関わり方」みたいなの書きましたけども。
今日はね、忘年会の話を、書きます。
忘年会の由来と目的、ご存知でしょうか?
忘年会は、その名の通り、
その年の苦労や嫌なことを「忘れる」ための集まりが語源です。
文献によると、江戸時代から続く風習らしいですね。
そう、忘年会といったら、
「嫌な事は年内の内にさっぱり忘れてさ、新しい年に持ち越さないで、新年は改めて楽しく頑張りましょう」的な目的だと思うんですよね。
でも僕の中で忘年会って、
特に今年はそう強く感じたんですけど、
「1年間、本当にありがとうございました。」を伝えたい。
そんな機会として、集まりたいな、と。
今年は本当に関わって下さった多くの方に「ありがとう」の思いが深くて、
「ちょっと、ありがとうって言いたいので忘年会お願いします」なんてお願いをたくさんしてしまいました。
もちろんね、
忘年会って言葉だけ聞くと、
「飲む理由づくりでしょ?」
「どうせ愚痴大会になるんでしょ?」
みたいなイメージを持つ人もいると思うんです。
正直、そうなってしまう忘年会も、
世の中にはたくさんありますしね。
でも僕は、今年に関しては、
愚痴も反省会も主役じゃなくて。
ただただ、
「この一年、一緒に関わってくれてありがとうございました」
「支えてくれてありがとうございました」
「信じてついてきてくれてありがとうございました」
それを、ちゃんと顔を見て、言いたかった。
忙しい日常の中だと、
感謝って、意外と後回しにされがちで。
「言わなくても伝わってるだろう」
「今さら照れくさい」
そんな理由で、飲み込んでしまうことも多いじゃないですか。
でも一年の終わりって、
それを言う“言い訳”がちゃんと用意されてるんですよね。
それが、忘年会なんだと思います。
お酒があるからこそ、
場が和らぐこともあるし、
少しだけ素直になれることもある。
「ありがとうございました」って、
言う側も、言われる側も、
ちょっと心があったかくなる。
そういう時間を一緒に過ごせたら、
それだけで、
「この一年は悪くなかったな」って
思える気がするんです。
嫌なことを忘れるための会、でもいい。
でもそれ以上に、
「感謝を置いていくための会」
それが、僕にとっての今年の忘年会でした。
来年を気持ちよく迎えるために、
ちゃんと今年を終わらせる。
忘年会って、
本当は、そういう優しい行事なんじゃないかな、
ただ集まって飲むための口実じゃなくて、
「人と人の関係を、きちんと区切って、きちんと結び直す時間」なんだと思っています。
この仕事も、
結局は人と人。
立場や役割が違っても、
同じ時間を過ごし、同じ一年を越えてきた仲間です。
だからこそ、
「ありがとう」を大事にできる場所でありたいし、
「お疲れさまでした」をちゃんと伝え合える関係でいたい。
居心地がいいとか、
安心できるとか、
長く続けられるとか。
そういう感覚って、
待遇や条件の前に、
こういう日常の積み重ねから生まれるものだと思うんです。
「数字評価。誰にでも同じ説明ができるルールに基いての、頑張っている人から報われる、実力主義の運営」
そんな前提の当店ではありますが、
「人との関わりを大切にしたい」
「せっかく働くなら、ちゃんと感謝される場所がいい」
そんな価値観にも、少しでも共感してもらえたなら。
きっと、
うちの空気は、合うんじゃないかなと思います。
一年を大切に締めくくれる場所で、
また次の一年を、一緒に迎えられたら嬉しいですね。