春の庭先でブーンという力強い羽音とともに現れる大きくて丸っこいクマバチ
その立派な体型に比べて羽が小さく見えるため、かつて航空力学の世界では
計算上、彼は飛べるはずがない
と言われていた時期がありました
そこから生まれたのが
クマバチは自分が飛べないという事実を知らないから、飛べると信じ込んでるから飛んでいるのだ
という有名なジョークです
不可能を可能にする信念の象徴として今でもビジネスや教育の現場では語り継がれるエピソードですが
実は現代の科学ではその飛行の謎もしっかり解明されています
彼らが飛べる秘密は、小さな羽を猛烈な速さで動かすことで空気の渦を作り出し
それを巧みに操って浮力を得ている点にあります
僕たち人間にはサラサラに感じる空気も、クマバチのような小さな虫にとっては粘り気のあるプールのようなもの
その空気の粘りを味方につけて、あのダイナミックな飛行を実現しているのです
そんな力強い姿から「怖そう」と誤解されがちなクマバチですが、実は驚くほど温厚な性格をしています
ミツバチの仲間らしく花粉や蜜を集めることに一生懸命で、こちらが手を出さない限り人を襲うことはありません
特に、春先に空中で静止(ホバリング)しながらこちらをじっと見てくるのは、多くの場合がオスです
彼らは縄張りに入ってくるメスを待っているだけで、そもそも毒針すら持っていません
人間だと気づけばすぐにどこかへ飛んで行ってしまいます
飛べないとされる理論を自らの羽ばたきで塗り替えてきたクマバチ
その背景を知るとあの羽音も少しだけ愛らしく聞こえてくるかもしれませんね
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