前々回とその前のブログで京都についてを2回連続で書きましたが、「あっ、まだあったな」と思い出したのでそのことを書いておこうと思います。私は、まあ色々な仕事をしましたが、内装工事の仕事をしてたことがあります。その内装工事の話ですが、電気配線のコードの束ね方でA式とB式があります。赤と青のコード、どっちを右にするかみたいな感じの違いなのですが、そこに京都の職人が混じると謎の京都式というのが加わります。京都の職人っておしとやかで大人しいと思っている人がいたら大間違いで、かなり口挟んで来て我が強いです。仕事前のミーティングで「この配電盤はA式でいきましょう」なんて職長が言うとすかさず京都の職人が口を挟みます。「そんなの京都式でいいだろ!!」と。初めて「京都式」と聞いた時に「なんだそれ?」となって先輩に聞いたら「う~ん、フィーリングかな。やってるうちに分かるから」と言われて、京都の職人が配線してるのを覗いてみました。すると、どう見ても適当にやってるとしか思えない何の法則性もなく適当に色とりどりの配線を結束してる感じでした。それで「適当でいいってことか」と思って私がやっていると京都の職人のチェックが入ります。「なんだそれ!!京都式じゃない!!」もう私、「は!?」ですよ。そして後ろから京都の職人が指示を出します。「この色の線をこっちにやって、その色はその横に・・・」「ほら京都式になった」後ろの他の職人も「お~京都式になった」と口々に称えます。何がどうなって京都式になったのかさっぱりです。次の日も同じようなダメ出しが続いたのですが、あることに気が付きました。京都の職人で偉い人が「なんだそれは!!」とダメ出しすると後ろの京都の職人の部下たちが口々に「そんなの京都式じゃないだろ」とどやすのです。そして偉い職人が「こうやってみな」と言ってその通りやると後ろから「お~素晴らしい。京都式だ」と褒めたたえます。これ、偉い職人が気分で言い出してそれをその部下が合わしてるだけじゃないかと思い見てたら、やっぱりそうでした。そこで私も京都式の法則なんて真面目に考えるのをやめて、ひたすら京都の偉い職人の機嫌をとりヨイショすることだけに専念しました。その結果、私は今まで見たこともないぐらい完璧な京都式をマスターした職人に認定されました(笑)。京都人、とりあえず褒めときゃ大丈夫。



