お世話になっております。宮嶋です。僕はブランド物が好きというか、
まぁ、好きなものが多いんですけど。
理由ははっきりしていて、
「ちゃんと理由が通っているもの」じゃないと、
あまり惹かれないんですよね。
高いとか、有名とかではなくて、
なぜその形なのか、
なぜそれが評価され続けているのか、
なぜそれで成立しているのか。
そこに無理がないかどうか。
宝飾だとヴァンクリーフ&アーペルが一番好きなんですが、
今回はバカラの話をします。
バカラは1764年創業で、
フランス王室に認められて発展してきたブランドです。
つまり最初から、
「ちゃんとした場所で使われる前提」で作られている。
ここが結構シンプルで、
誤魔化しが効かない環境で使われるものって、
自然と設計がシビアになるんですよね。
見た目だけじゃ成立しない。
その中で、あるグラスを見た時に、
「あ、このグラス、贅沢なひと時にピッタリだな」
と思ったものがあって。
それが、ピカデリーです。
ロンドンのピカデリーサーカスをモチーフにしたシリーズで、
テーマは「伝統と現代性の融合」。
ただ、これ実物を見ると分かるんですが、
全然“分かりやすい良さ”じゃないんですよ。
水平と垂直の直線的なカットだけで構成されていて、
光は綺麗に反射するんですが、主張しない。
華やかに見せることもできる技術があるのに、
あえてそこに振らない。
バカラって、
「綺麗でしょ?」と分かりやすく伝えるシリーズも多いんですが、
ピカデリーはそれと真逆で、
『感情に寄せない設計』になっています。
これが結構厳しい作り方だと思っていて。
キラキラさせれば、ある程度は誤魔化せるんですよ。
でもこれはそれができない。
整っていないと違和感が出るし、
バランスが崩れると一気に安っぽく見える。
つまり、
『ごまかしが効かないグラス』なんですよね。
だから僕はこれを見た時に、
「贅沢なひと時っぽいな」と思いました。
分かりやすく派手であることよりも、
整っていること、
無理がないこと、
静かに品が出ていること。
このバランスって、言うのは簡単なんですが、
実際にやるのはかなり難しいです。
キャスト様の魅力も同じで、
足せば一時的に分かりやすくはなります。
ただ、それをやり過ぎると、
どこかで崩れる。
逆に、削りすぎても伝わらない。
この“ちょうどいいライン”をどこに置くか。
ここを間違えると、
一時的には良く見えても、
長く続かない形になります。
僕はこれで何度も失敗しています。
分かりやすくした方がいいだろうと、
余計なことを足して、
結果としてその人らしさを崩してしまう。
なので最近は、
何を足すかよりも、
何を崩さないか、
こっちを意識するようにしています。
ピカデリーって、まさにそれで、
主張は強くないけど、
整っているからこそ成立している。
派手さで勝負しない分、
ごまかしも効かない。
でも、それが結果的に、
長く見た時の“格”になる。
「贅沢なひと時」が目指したいのも、
こういうバランスだと思っています。
無理に目立たなくてもいい。
ただし、整っていること。
その人の良さが、
無理なく伝わる形になっていること。
ここは一人で考えると難しい部分でもあるので、
迷った時は遠慮なく頼っていただいて大丈夫です。
今からでも整えていけますし、
横で一緒に詰めていけたらと思っています。
検討中
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